これからの木質エネルギービジネス

木質ペレットを軸にしたエネルギー自給戦略:ドイツの事例

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国産ペレットの生き残りを賭けて

石炭火力発電所でのバイオマス混焼はこれからも大幅に増加すると予測されている。それを当て込んで、北米を中心に巨大な木質ペレット工場が続々と建設されつつある。ここで生産されたペレットがごく近い将来大量に日本に流れ込む可能性は高い。木質ペレットは、住宅用、事業用、発電用などの用途によって品質に多少の違いがあるが、その差はわずかでオーバーラップしていることもしばしばである。

混焼用のペレットが本格的に輸入されるようになれば、比較的出力の大きい事業用のボイラでもそれを使うようになるだろう。ゆくゆくは高品質の住宅用ペレットまでこれと一緒に入ってくるかもしれない。国内のペレット事業は総じて零細で生産性が低く、このままでは外国産に対抗するのは難しい。何はともあれ市場競争力を高めることが急務である。

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