植物工場による低カリウム野菜の市場動向

植物工場では、大きな初期投資を回収するため高付加価値商品を生み出す努力を各社が行っている。数年前までは高付加価値野菜として、アイスプラントなどが注目されていたが、2012年頃から低カリウム野菜の生産に挑戦する民間企業が増えている。

低カリウム野菜のメインターゲットは「慢性腎不全により人工透析治療を受けている患者（＋自覚症状が出る前の潜在的な患者、その予備軍）」である。そもそも、カリウムは必須ミネラルとして細胞の働きや血圧を調整する作用があり、不足すると脱力感や便秘などの症状が現れる場合もある重要な栄養素の一つである。