2015年に開催された準備会合(ADP)の概要と『パリ合意』への道―

COP21:パリ合意への道筋(その2)

  • 印刷
  • 共有

COP21の準備会議に日本政府代表団の交渉官として、参加した島田 久仁彦氏に、会議で決定された項目の解説や緊迫した交渉の現場を語ってもらう人気コラムの第2回目。前回はCOP21で交渉文書となる「ジュネーブテキスト」がまとまるまでの紆余曲折を語ってもらった。今回は、交渉テキスト作成後に行われた準備会議(ADP2-9)の内容について解説する。

ジュネーブテキスト作成受け、各国の論点を明確化

6月に開催された会合(ADP2-9)は、交渉テキスト作成後に初めて開催されるADP会合であり、2週間の会期中、当該テキストの内容を整理・統合し、COP21における合意の採択に向けて作業を加速化させることを目的とし、下記の章ごとに共同議長から任命された共同ファシリテーター(各、正副2名ずつ)の下で議論がされ要素の整理が行われた。

続きは有料会員登録後にお読みいただけます。

  • オンラインでは実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 登録月(購入日~月末)は無料サービス
  • 環境設備の導入・営業に役立つ「補助金情報検索システム」も利用可能
  • 本誌「環境ビジネス」の電子ブックも読み放題
月額
1,300円(税込)
年額
15,600円(税込)

関連記事