3月8日に住宅版エコポイント制度の申請が開始され、断熱改修などのリフォームを中心に、住宅業界が盛り上がりを見せそうです。 住宅リフォーム市場の規模は、2009年は約5.2兆円。2010年は2%増の5.4兆円程度になると見込まれており、ほぼ横ばいです。しかし、バブル期に数多くたてられたマンションを中心に、リフォーム需要が増加するとの見方もあり、その需要をうまく引き出せるかどうか、住宅版エコポイントへの期待が高まっています。
政府は、2009年に実施した家電のエコポイント制度を拡張し、省エネ型住宅の新築やリフォームを行った場合にも商品やサービスと交換できる「住宅版エコポイント」を創設した。
国土交通省・経済産業省・環境省による実施で、2010年度の予算は、家電のエコポイント1,500億円に対して、1,000億円の見込み。
新築住宅に対しては一律30万円相当のポイントを付与し、リフォームの場合は、費用に応じて一定の割合でポイントが与えられる。
また、対象となる住宅は、持家・借家・一戸建て・共同住宅全て。
リフォームの場合は、取得したエコポイントを、同時に実施する他の箇所のリフォーム工事費用に充てられる。住宅のリフォームをする場合、複数箇所の改修を同時に行うことが多いため、エコポイントの対象とならない改修も、エコポイント制度の恩恵を受けられる可能性は大いにある。
※住宅関連企業が独自に実施するキャンペーンも、続々と発表されています。
第2次補正予算の閣議決定(2009年12月8日)〜2010年12月31日
上記期間内に、建築着工したもの
2010年1月1日〜2010年12月31日
上記期間内に、工事着手したもの
・発行期限 〜2011年3月31日
・交換申請期限 〜2013年3月31日
・発行期限
一戸建て:〜2011年6月30日
共同住宅等:〜2011年12月31日
※11階建て以上のものは〜2012年12月31日
・交換申請期限 〜2013年3月31日
■「トップランナー基準」に相当する住宅
トップランナー基準とは、省エネ判断基準を満たす外壁・窓などを有する住宅で、2008年時点の一般的な住宅より、概ね10%の省エネを達成した住宅。
・省エネ判断基準を満たす外壁・窓などを有する住宅
かつ、下記の設備を設置
・高効率給湯機
・熱交換型換気設備
・高効率空気調和設備
・太陽光発電設備
または、
・省エネ判断基準を超える高い断熱性能を持つ外壁・窓などを有する住宅
■省エネ判断基準を満たす木造住宅
省エネ判断基準を満たす外壁・窓などを有する木材住宅。
■窓の断熱改修
省エネ判断基準に適合するように、断熱性能の高い窓を導入する。
・既存の窓を利用し、ガラスを複層ガラスに交換
・既存の窓の内側に、新たに内窓を設置
・既存の窓を、断熱性能の高い窓に交換する
■外壁・屋根・天井・床の断熱改修
一定量以上の断熱材(ノンフロンのものに限る)を用いた断熱改修。
外壁・屋根・天井・屋根それぞれに、基準となる量が決められる予定。
エコポイントは、それぞれの部位ごとに発行される。
※上記の2種類の工事と併せて住宅のバリアフリー化を行う場合、その工事もエコポイントの対象となる。
(手すり設置、段差解消、通路や出入り口の幅拡張)
一律30万ポイント
合計で30万ポイントを上限とする。ただし、国から別の補助を受けて行う断熱工事は、ポイント対象外。 バリアフリー化工事は、断熱工事と同時に行う場合にポイント対象となる。
断熱改修工事
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※外壁・屋根・天井・床の断熱工事については、それぞれ区分によって最低使用量が決められている。
バリアフリー化工事
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必要な書類は下記の通り。
・登録住宅性能評価機関が発行する「エコポイント対象住宅証明書」等(写し可)※
・工事施工者が発行する「工事証明書」
・工事施工者または販売事業者が発行する「領収書」もしくは「契約書」(共に写し可)
・「確認済証」の写し
・「検査済証」(写し可)または「竣工写真」
※エコポイント対象住宅証明書の代わりに利用できる証明書は、下記の書類。
・トップランナー基準相当の住宅の場合
住宅事業建築主基準に係る適合証
・省エネ基準を満たす木造住宅の場合
設計住宅性能評価書・建築住宅性能評価書(省エネルギー対策等級4)のいずれか
長期優良住宅建築等計画認定通知書
長期優良住宅建築等計画に係る技術的審査適合証
住宅事業建築主基準に係る適合証
フラット35S 適合証明書
必要な書類は下記の通り。
・工事施工者が発行する「工事証明書」
・工事施工者が発行する「領収書」(写し可)
・「工事現場写真」
・本人確認書類
上記に加え、
・窓の工事の場合は、メーカーが発行する「性能証明書」
・その他の断熱工事の場合は、卸業者等が発行する「納品書」または「施工証明書」
現在選定中。省エネ製品や商品券、地域の特産品、環境寄付などが挙げられている。
エコポイント申請の際、同時に即時交換を申請することで、追加的に行うリフォーム工事や新築の追加工事費用としてポイントを使うことができる。即時交換対象工事の期間や内容を連絡する必要がある。
住宅版エコポイント制度の実施に伴い、2010年より事業者向けに、国交省による住宅版エコポイントの説明会が行われる。
※上記は検討段階の内容であり、確定事項ではありません。 詳細がわかり次第、情報を掲載していきます。
住宅版エコポイント制度の実施を受け、住宅メーカー各社が独自の補助制度を創設して補助金を上乗せする動きが出てきている。その他にも、エコ住宅がどの程度の省エネにつながるのかを、消費者に分かりやすくなるようなシステムを導入し、購買意欲を高めようと工夫する企業もあり、各社それぞれの対策で、住宅版エコポイントの実施により生まれる需要を取り込みたい考えだ。
積水ハウスは、同社製の住宅のリフォームに対し、追加でエコポイントを付与する。条件は、政府のエコポイント制度の対象となる断熱工事に加え、エコポイント対象外の下記のリフォーム工事を実施し、対象外の工事総額が100万円以上となる場合。ポイント付与額は政府のエコポイントと同額で、上限は15万ポイントとする。
対象工事:外壁塗装工事、浴室交換工事、シート防水工事、屋根重ね葺き工事、太陽光発電装置、高効率給湯器工事
アキュラホームは、キャンペーン期間内に成約した顧客を対象に、「住宅版エコポイント3倍キャンペーン」を実施する。先着30棟限定。エコポイント対象の住宅を新築した際に発行される30万ポイントのエコポイントを、最大で90万円(工事費含)相当の住宅設備オプションと交換することができる。
対象設備:LED照明、高効率給湯器、節水トイレ、IHクッキングヒーター、食器棚、食器洗い乾燥機など。9品目から3点を組み合わせることができる。
キャンペーン期間:2月12日〜28日
・エコポイント制度
・住宅版エコポイント FAQ 〜対象期間と対象になる住宅・工事〜
・住宅版エコポイント FAQ 〜新築・エコリフォームの基準〜
・住宅版エコポイント FAQ 〜ポイント申請・補助金の併用〜
・住宅版エコポイント FAQ 〜ポイント数・交換〜
環境ビジネスのメールマガジン 週刊「環境ビジネス」でも、住宅版エコポイントやエコ住宅をテーマに配信しております。
過去、取り上げた内容は下記の通りです。
・(2010/06/15) 「エコ住宅」新築好調の裏には、様々な補助金の後押しが。
・(2010/05/11) 住宅版エコポイントで売れ筋の「エコ窓」に各社が照準
・(2010/03/09) 商機を逃すな!期間限定の「住宅版エコポイント特需」
・(2009/12/08) 二次補正予算の目玉「住宅版エコポイント」1,000億円の効果は?
・(2009/11/24) エコポイントとエコカー補助金が、2010年度以降も継続の方針 新たに「住宅版エコポイント」導入の動きも
・(2009/03/24) 「エコ」住宅が続々登場 住宅販売業界、不振を乗り切れるか
・(2008/08/19) ローン減税の拡充! 断熱材が好調な省エネ住宅
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