
ドトール日本橋浜町店の外観。昼間は看板の電気を消して省エネをしている
平成17年9月にオープンしたドトール日本橋浜町店。同店も平成20年10月にクール・ネット東京の省エネルギー診断を受けた。
同店の堀部龍次郎オーナーが若い人のために暮らしやすい未来を創りたいと思ったことが受診の理由だ。診断方法はヒアリングと店内の調査で、所要時間は約3時間。短時間の診断にも関わらず、診断結果を元に改善を始めるとその月から電気代が減り始めたという。
まず提案されたのが照明である。店内で使っていた白熱球から蛍光灯に変えることを勧められた。蛍光灯の購入には当然費用がかかるものの、その分省エネにつながるので約3ヵ月で元がとれる見込みとなっている。
堀部オーナーが盲点だったと話すのが、店の看板と窓際の照明だ。昼間は店内に日光が入るため、看板と窓際の照明を消しても照度に問題がないとのこと。これまでは自動で店内の全照明がオンになるように設定されていたが、手動に切り替え、時間帯に合わせて照明のスイッチを入れるようにしたという。従業員が「どのスイッチを入れればよいか」と迷わないように、オーナー自ら照明のスイッチのところに注意書きを貼ったそう。

堀部龍次郎オーナー(左から2番目)のトップダウンで省エネが進められている
さらに冷蔵に関しても提案があった。アイスコーヒー用のショーケースの電源は、これまでは閉店後も電源を入れたままだった。だが、電源を切っても品質面で問題がないことから電源を切ることになった。また、サンドウィッチ用のショーケースは片面が開いており冷気が外に出やすいため、夜間はカバーをかけることに。このカバーもオーナーお手製。
空調の診断も行われた。カウンター内ではコーヒーを作ったりパンを焼いたりするため熱を放出している。その放出された暖かい空気は店の上の方に溜まりやすい。そこで空気が動かせば店内を暖めることができる。暖房ではなく送風だけで済むので、省エネにつながるという。
また、事務所のパソコンは、これまで夜間もコンセントを繋げっぱなしだったため、節電タップを使うことになった。
堀部オーナーは省エネ診断をもとに、すぐに取り入れられる方法を実行した。その結果1割以上も電気代が減るという確実な効果が出たのだ。今後は、コンベアトースターがピーク時の来店者に対応できるサイズになっているため、来店者数が少ない時に電力を余分に使用しているという課題などにも取り組んでいき、更なる省エネを目指すという。
・ビルの省エネ診断(ユカインダストリーズ)
・ビルの省エネ診断(ドトール日本橋浜町店)
・ビルの省エネ診断(吉野家)
※月刊「環境ビジネス」2009年3月号 大特集「省エネ対策」の内容を掲載しています。
掲載内容は、2009年2月時点のものです。
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・行政情報/改正省エネ法
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