今まで工場では、安価な化石燃料などの燃焼によりエネルギーを生み出し、生産活動に生かす方式が主流だった。 ボイラー設備をはじめ、蒸気を使ったシステムは初期投資が安く、導入も容易だからだ。 しかし、重油価格の高騰や京都議定書の目標達成に向けた政府からの要請で、従来型エネルギーからの転換、蒸気レス化などが求められている。 すでに先を見越した工場ではエネルギーロスの少ない電気エネルギーを使ったヒートポンプなどの技術を導入し、大幅な省エネルギー・省CO2・省コストを実現している。 今後ますます需要が高まる工場電化の取り組みに迫った。

汲み上げた熱を利用して、1の電気エネルギーで6の熱エネルギーが得られる技術(ターボ冷凍機などによる冷却時)。 投入エネルギー以上の熱エネルギーが得られるため、大幅な省エネルギー・省CO2を実現できる。
電磁誘導により発生する過電流を利用して金属を直接発熱させるため、熱効率が高い。 局所加熱が可能なため、必要箇所を必要温度で必要な時間だけ加熱でき、製品の高品質化が実現できる。
・ビールの発酵熱を回収して年間400トンのCO2を削減/サッポロビール
・1分以内に600℃まで急速加熱 厚板の高品質化と省エネルギーを両立する誘導加熱設備/JFEスチール
・ヒートポンプで実現 15トンボイラ1基分の蒸気レス化/日野自動車
・パスタ製造工程のオール電化でCO2 99%削減を達成/フクヤマパスタージャ
・水熱源・空気熱源のヒートポンプ併用で生産工程導入が可能に/加ト吉
※月刊「環境ビジネス」2009年8月号 巻頭特集「電化ファクトリー」の内容を掲載しています。 掲載内容は、2009年6月時点のものです。
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