岩崎電気と帝人は、従来、主としてアルミが用いられていた放熱筐体に、高熱伝導性樹脂を使用した屋外照明用LEDランプを共同開発したと発表した。本製品は、口金を除き、筺体をすべて樹脂製とした世界初の屋外照明用LEDランプとなる。
看板や作業現場などに使用される照明には、主としてセルフバラスト水銀ランプが使われているが、消費電力の多さなどが課題となっている。その代替となるLEDランプの開発では、放熱材にアルミを使用した場合、十分な光の量を確保すると照明自体が重くなることや、発熱による電気回路への影響が障壁となっていた。そこで、両社は、岩崎電気の照明器具設計技術と、帝人グループのポリカーボネート樹脂に独自の高熱伝導性炭素材料「ラヒーマ」を複合した高熱伝導性樹脂とを融合させ、「明るさ」「低消費電力」「長寿命」「軽量」を兼ね備えた本製品を開発した。
同製品は、岩崎電気が「LEDアイランプ」として商品化し、年内にも発売する計画で、発売当初は年間3万本の販売を見込む。また、帝人は、LEDランプへの高熱伝導性樹脂の採用を受け、LED分野やその他の分野での「ラヒーマ」の展開を強化し、2015年には数百トン規模の販売を目指す。今後の需要動向に応じて、量産設備の導入も検討していく。
今回開発したLEDランプは、従来のセルフバラスト水銀ランプと比べて、消費電力は約1/10(18W)で、寿命は約7倍の40,000時間。また、セルフバラスト水銀ランプの光束が1,450lmであるのに対して、1,600lmの明るさを実現した。光色・演色性についても、セルフバラスト水銀ランプ(3,100K・Ra58)に対して、同等色で演色性を重視した電球色(3,000K・Ra80)タイプと、効率性を重視した白色(6,500K・Ra70)タイプの2種類を用意する予定。
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