トーク


「月刊 環境ビジネス」は、カーボンフットプリントを算出しました!!

結果は316.5g!/冊

消費者の理解を促進し、そのことで引いては産業間取引においてCO2という基準を一つの評価軸として取り入れられるインセンティブを創出する―全産業に求められているCO2の見える化への取り組みは、これまでも弊誌で報じてきたとおりだ。であれば、自らの雑誌の制作工程においても、CO2排出量はどこが一番大きいのかを、知らなければならない。そこで弊誌は、印刷・出版業界のカーボンコンサルティング企業・トークの協力を得て、カーボンフットプリント算出に踏み出した。測定に要した期間は、約2ヵ月。その過程は次のとおりだ。


算出対象の洗い出しで認識改める

進行過程としては、まず、各ライフサイクル段階での算出対象の特定から始まった。原材料(用紙、インキ等)調達とその輸送手段は。月刊環境ビジネスの印刷方式はCTP(Computer to Plateの略)だが、アルミ版は何を使っているのか。印刷はどの工場のどの機械を何台使って行っているのか、製本の折機は、仕上がった雑誌の輸送経路は正確にはどうなっているのか、編集部のフロアの電力は算出可能か―まず、この段階で、編集部には正確に認識できていないことが多かった。弊誌の印刷をお願いしている大日本印刷の協力も経て、算出対象を明確化することができた。

打ち合わせ

算出範囲やデータ使用について、綿密に打ち合わせ。 データ取得に必要な現場インフラ整備等について、各セクションへの確認を行っていく


入念な準備を要する生産段階の計測

次に、データ収集範囲の特定に進む。

用紙の調達は複数のサプライヤーからなのか、主要なサプライヤーはいるのか。年間を通じて同じ紙か。こちらは、調べればすぐに明らかになる。

算出に準備が必要なのが生産段階だ。当然ながら、工場では弊誌以外にもさまざまな印刷物を取り扱っている。印刷機・製版機など、サイト全体の生産工程の中から当該商品の生産工程についてどう配分(アロケーション)を行うか。答えとしては、電力計測器を印刷機に設置し、使用時間を特定するのがもっとも正確で間違いのないものとなる。
ただし、工場内の集塵機などは、アロケーションが簡単ではない。

次に、輸送段階。製本所からの正確な輸送形態、輸送時のエネルギー消費量は計測可能か、どう明確化するか(燃費を直接計測する方法(燃費法)なのか、輸送距離・積載率等から燃費を計測する方法(トンキロ法) なのか―)。こちらは、計算に一定程度の時間を必要とする。

そして、どこに1次データを使用し、どこに2次データを使用するのか―準備資料をもとに測定・計算方法を入念に煮詰め、以降は測定結果と計算認証・確認のやり取りを行っていった。そして、算出された結果が、下の円グラフである。

カーボンフットプリント:割合


見える化により、正確な対策が可能に

表をみれば分かるように、雑誌のCO2排出量については、用紙がその大部分を占める結果となった。輸送の部分は予想外に小さく、1%を切っている。それだけ、用紙やほかの部分の使用エネルギーが大きいのである。

今回の計算を通じて大きかったのは、改めて、雑誌の動脈の流れや負荷のバランスについて、深く知ることができたことがあげられる。コスト面での対策も含めたアクションを、正確に判断する材料が得られた。例えば、印刷機などに電力計測器を設置することで見えてくるのが、余熱等のムダやロスがどの位あるのかだ。印刷のエネルギーは約1割を占めているだけに、この部分での改善点が明らかになったときの効果は大きい。


全公開!計算方法
詳しくは、誌面をご覧下さい。
2009年6月号月刊「環境ビジネス」トップランナー企業10の条件
 
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掲載号

月刊「環境ビジネス」2009年6月号:トップランナー企業10の条件
2009年6月号

関連号

月刊「環境ビジネス」カーボンフットプリント
2009年1月号
カーボンフットプリント

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