アムコン株式会社
こんにゃくも脱水できる!
様々な廃棄物の減量化で処理コストを大幅削減
アムコン(神奈川県横浜市)は、汚泥脱水機の開発で培った独自の固液分離技術を活かし、脱水が困難とされている様々な廃棄物を減量化する脱水装置「ツインヴァルート脱水機TVX型」を開発・販売している。本製品は、廃棄物の減量化により処理コストを削減する脱水装置として、また、リサイクルの可能性を広げる固液分離装置としても注目されている。

廃棄物減量の多様なニーズに対応
本製品は、食品リサイクル法に対応し、野菜くずなど食品廃棄物を脱水・減量する目的で開発された。しかし、「様々な業種からこんなものは脱水できないか、というお問い合わせをいただき、実験・検証するなかで市場が広がっていった」と同社取締役平良忍氏は説明する。最初に軌道に乗った市場は、プリント基板製造工場における廃棄ドライフィルムの処理だった。本製品により特殊溶液を含んだ剥離かすが50%減量され、高額な産廃処理コストの削減につながった。同用途では20台の納入実績がある。
「他社脱水機メーカー10数社の脱水機では絞れなかった」と言われた廃棄こんにゃくは、10分の1の減量に成功。また、川や湖で大量発生し、収集はしたが処理に困っていたホテイアオイの減量化デモを実施。納得のいく試験結果に導入を検討されているという。その他、カット野菜は4分の1に、お茶がらは3分の1に、焼酎・ビール工場の麦かすは4分の1の減量に成功し、導入企業の処理コストの削減に貢献している。

ツインヴァルートTV-50型脱水機。製品のラインナップは、TV-50型(処理量〜50kg/h)220万円、TVX-100型(処理量〜600kg/h)650万円、TVX-200型(処理量〜2000kg/h)1300万円。
脱水された廃棄こんにゃく
省エネ、循環システムの一工程としても採用
最近は、省エネやリサイクルシステムの一工程として本装置の利用が増えている。例えば、省エネ対策としては、野菜くずを飼料化する場合、破砕機と乾燥機の間に本製品を導入することで、乾燥に関わる燃料費が削減される。コーヒーかすを焼却処分する場合は本製品で含水率を下げ、焼却時の燃料費を削減できる。
また、リサイクルに伴い、「○○%まで含水率を下げたい」と具体的な含水率を要望されることもある。ある食品工場の案件では、野菜くずを飼料化するにあたり、含水率85%以下にする必要があった。他社の85〜89%に対し、本製品は破砕機との連携で83%以下の含水率まで下げられたため、納入が決定した。また、飲料水製造工場では、お茶がらを炭化装置を使って燃料化しようと計画したが、含水率が高くて自燃できなかった。本製品で、70%の含水率を60%まで下げることができたため納入が決定した。

また、バイオ燃料製造工程で、ビート(サトウダイコン)や稲わらなどからパルプを抽出する前処理の装置として検討・導入されているケースもある。
他社よりも高い脱水率で、償却期間は3〜5年
このように本製品の特長は、様々な対象物に対応し、他社製品よりよく絞れ、目的に応じた含水率まで下げられることだ。それは独自のヴァルート(らせん)構造により実現している。本製品では、同構造のろ過部を通る対象処理物を、2軸のスクリューで交互に崩しながら前方に搬送し、排出口に向かって内圧を高めて固体と液体を分離する。普通の機械のように目詰まりしないため、目詰まり防止用の洗浄を行う必要もない。低騒音・低振動の上、省エネ構造なので、既設機を更新した場合、約50%の電気代が削減できるケースもあるという。
本製品の償却期間は、オーバーホールやランニングコストなどを含めても3〜5年だ。
「お客様のニーズとシーズを集めて、製品を研究開発していくのが当社の方針。これを脱水できないか、こんな用途で固体と液体などを分離したいなどのお問い合わせをいただければ対応していきたい」と平良氏は語った。

また、ホームページでは掲載製品の他、汚泥脱水機や処理動画も多数掲載しております。併せてご覧下さい。
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