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大串康彦 成功する環境技術の導入と事業化のための12の視点

まず低いところにぶらさがっている果物から取っていく

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数ある対策の可能性のうちどこから始めるか?

企業が投資を伴う環境対策を行う場合、たとえば温室効果ガスの排出を削減したい場合、数ある対策代替案の中からまずどこから始めるだろうか、そして、その対策が費用対効果に優れリスクも低いことをどのようにして確証するだろうか。

今回と次回は数ある環境対策の代替案を評価し費用対効果に優れリスクも低い対策を選び実施するために有用な方法論とツールを紹介する。

気候政策で定められた温室効果ガスの削減目標の実効性の議論に寄与する目的で大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーは全世界の温室効果ガスの削減費用曲線を作成し、2009年に発表した(※1)

この曲線は一定の前提のもと、どの対策(例えば、住宅の断熱改良、ハイブリッド車の導入など)で年間何トンの温室効果ガスが削減可能でその費用は炭素1トンあたりいくらかかるかを推定し、それらを費用が低い順に棒グラフにして並べたものだ。

この曲線を見れば各対策の費用と可能削減量が一目瞭然である。そして、費用が低い(利益が出ることもある)対策が何であり、それらによって削減可能な温室効果ガスの量も明らかである。この削減費用曲線の考え方を組織レベルでも応用できないだろうか。すなわち、すべての対策をまず特定し、それらの可能削減量と費用を算出し、対策の選択肢を俯瞰できるようにする。例えば下図のようになるだろう。

(※全文:2,746文字 画像:あり 参考リンク:あり)

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この記事の著者

大串 康彦氏
大串 康彦(おおぐし・やすひこ)
環境エネルギー技術国際事業開発コンサルタント

 2003年よりカナダ・バンクーバー在住。カナダの電力会社BC Hydroに勤務しスマートグリッドの戦略立案やイノベーションプログラムの運営を担当。そのときに日本技術のガラパゴス化を目の当たりにし、その後日本発の環境技術の海外展開とイノベーションの強化のためのサービスを提供するコンサルタント会社Japan-North America Cleantech Advisory Groupを設立。同社代表取締役。早稲田大学理工学部卒業・クィーンズ大学(カナダ)経営学修士(MBA)修了。東京生まれ。

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