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大串康彦 成功する環境技術の導入と事業化のための12の視点

ヨコのつながり強化で次の環境ビジネスの波をとらえる

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本シリーズ記事最終回である今回は、著者の体験を基に日本がどのようにして北米で起こったスマートグリッドの大きな機会の波をとらえられなかったのか(反論はあることは承知だが、著者はそう思っている)、そして今後やってくる波をとらえるための個人のネットワーク力や組織力を議論する。

早くからわかっていたスマートグリッド普及の可能性

日本でスマートグリッドの概念が一般に普及しはじめたのは2008年末~2009年初めだと記憶している。しかし、私がこの言葉を初めて聞いたのは私がカナダの電力会社に入社した直後の2006年の夏であった。この頃にはすでに北米ではスマートグリッドに関して活発な議論がされていた。

当時のスマートグリッドの入門的資料を読むと、2003年に米国カリフォルニア州と米国・カナダ東部で起こった大停電と過去の投資を怠り惰弱になった電力流通システムのことがどの資料にも必ず挙げられており、スマートグリッドとは広い概念ではあるが、電力流通システムの大規模な改修および情報通信技術や測定監視技術の装備を伴うシステムのインテリジェント化であることがわかった(デマンドレスポンスや大規模な再生可能エネルギーの接続などは電力インフラがあって始めて可能になる応用であり、これらがスマートグリッドそのものではない。また、日本ではよく「双方向の電力流通が可能な電力網」「需要と供給の最適化」などと紹介されるが、北米では必ずしもこのような概念で紹介されるわけではない)。

(※全文:3,366文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

大串 康彦氏
大串 康彦(おおぐし・やすひこ)
環境エネルギー技術国際事業開発コンサルタント

 2003年よりカナダ・バンクーバー在住。カナダの電力会社BC Hydroに勤務しスマートグリッドの戦略立案やイノベーションプログラムの運営を担当。そのときに日本技術のガラパゴス化を目の当たりにし、その後日本発の環境技術の海外展開とイノベーションの強化のためのサービスを提供するコンサルタント会社Japan-North America Cleantech Advisory Groupを設立。同社代表取締役。早稲田大学理工学部卒業・クィーンズ大学(カナダ)経営学修士(MBA)修了。東京生まれ。

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