ドイツは2050年までに「エネルギーシフト」、正確にはエネルギーヴェンデ(=エネルギー大転換、維新)を実施することを2010年秋に決議した。「決めた」ことによって出現している市場について、そこで行われているイノベーションについて考察する(その2)。
前回までのあらすじ
2022年に脱原発、2050年までに脱化石を決議したドイツ。エネルギー消費量が大きい工業先進国において、大々的な省エネでエネルギー消費量を半減し、残りのエネルギー需要を、電力にウェイトを置いた再生可能エネルギーで供給するという野心的な取り組みである。それを政治的に決めたことによって、問題が噴出。しかし、その問題を解決するための市場がドイツには出現している。
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