「光」革命 新技術により配光範囲が大幅に拡大

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省エネの切り札として期待されているZEB・ZEH。省エネや創エネにより、建物のエネルギー消費をゼロにする考え方だが、補助金なども増額されるなど注目が集まっている。建物の省エネ商材に関心が高まる中、内田洋行は省エネだけでなく空間全体を柔らかな光で照らし、快適性も向上させる直管型LEDランプ「EdgeDriver(エッジドライバー)シリーズ」を新開発した。

蛍光灯と同じ柔らかな光を実現する新技術採用のLED照明「Edge Driver」

株式会社内田洋行 ECOソリューション営業部 籏山 俊一氏
株式会社内田洋行
ECOソリューション営業部 籏山 俊一氏

従来の直管型LED照明は、ランプ内の電源ユニットが大きいために、蛍光灯に比べると『光が直進的で強い、まぶしく感じやすい』という印象を受ける人が大勢いた。

同社が開発した「Edge Driver」は、通常20㎝程度ある電源ユニットを3cmまでサイズダウン。小型化によりLEDランプのキャップ部分の中に、電源ユニットを収納することができたという。

この技術革新により、LED基板と拡散カバーの間に大きなスペースを作ることに成功した。ECOソリューション営業部 籏山俊一氏は「このスペースがLEDでも蛍光灯のような柔らかい光を実現するポイントになりました」と語る。

電源ユニットを技術革新により3cmにサイズダウン

電源ユニットを技術革新により3cmにサイズダウン(写真上)Edge Driver(写真下)従来品の電源ユニット
(写真上)Edge Driver(写真下)従来品の電源ユニット

下記の断面図を見て欲しい。従来のLED製品は電源ユニットがランプ上部に位置しており、光を発することが出来るのは、ランプの下部の半分程度しかなかった。また、LED基盤とカバーとの距離が狭く、カバー越しからでも光るLED部分が見えた。これらがLED照明全般に言える「LEDのつぶつぶが見える、光が直進的で強い、眩しい、ぎらつく」などと言われる原因となっていたのだ。

現行製品とEdge Driverの比較

「Edge Driver」では電源ユニットが小型化され、キャップ部分に収まったことにより、光を発する表面積を増やすことができた。このため一般的なLED照明が放つ「直進的で照りつけるような光」ではなく「蛍光灯に近い、優しく広がる光」を生み出すことができるようになったのだ。

また従来のLEDランプは上半分が光を発していなかったため、蛍光灯と交換した際に、反射板を有効に活用することもできなかった。「Edge Driver」では、発する光も蛍光灯に近く、反射板も活用できるので、「LED照明に変えたことでオフィスの印象が変わってしまった」ということが少なくなるという。

比較写真
比較写真

電源ユニットなどの小型化により、重さについても300gから230gの軽量化に成功。点灯時間も従来製品の4万時間から5万時間へと伸びた。さらに自動の検査装置を導入したことで、品質の安定化も実現している。

「電源ユニットを小型化すると、キャップ部分が熱くなってしまうという熱の問題が出るのですが、改良により克服しました。また部品数が少なくなったため、既存同等製品よりもコストダウンいたしました」と籏山氏。まさに革新的な技術の新商品と言えるだろう。

「Edge Driver」はすでにL-120seriesとL-150seriesが発売されているが、どちらも反響が良く、続々と導入が進んでいるという。「例えば大手スーパーマーケットのお客様には、この照明は『商品の影ができにくい』とお喜びいただいております」と籏山氏。

従来のLED照明では、商品を棚に並べた際に、一番上の段は明るくても、下の段になるについて商品に影が出やすい。しかし「Edge Driver」の「優しく広がる光」あれば、一番下の段の商品でも影が出にくく綺麗に見えやすい。他にも、光の直進性が緩和されていることで「目にも優しく」学校などの照明にも適している。

高効率のL-170シリーズ 5月に発売予定

これまで消費電力が“15W”のL-140seriesと“13W”L-160seriesが人気商品であったが、内田洋行は2016年5月に「Edge Driver」のL-170series(消費電力12W)の投入を予定している。

「Edge Driver」L-170seriesは、従来製品のL-160seriesよりも消費電力が1W向上しているが、L-160seriesより低価格で発売。たかが1Wと思うかもしれないが、大型施設などで1000本取り換えると1時間で1kWの差になる。点灯時間が長ければ、ランニングコストとして大きな差が出てくるのは明白だ。

同社では、今後「Edge Driver」L-170seriesを中心に市場に展開していく予定だ。

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ECOソリューション営業部 担当 黒須
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