水素エネルギー社会の実現に向けて

Power−to−gas技術による再生可能エネルギー由来水素の活用可能性(第3回)

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本コラム第1回では、再生可能エネルギーの導入と水素エネルギーの普及のそれぞれにおいて生じる課題を同時に解決する手段としてPower-to-gas技術が期待されていることを、第2回ではそれにより製造されたCO2フリー水素の価値顕在化に向けた政府による制度整備状況を述べた。各種エネルギーにまつわる社会問題を背景にPower-to-gas技術に注目があつまりつつあり、海外事例を参考としつつ、それを普及させうる制度整備が進められている現状を理解いただけたと思う。では、肝心の技術開発やその実用化にむけた見通しはどう見て取れるのか、政府や民間企業各社の取組について、今回は着目してみたい。

Power-to-gas技術は、余剰電力や系統不安を生じさせるといわれる再生可能エネルギー由来の電力を水の電気分解により水素に変換する技術(以下「水電解」という。)であるが、この電解技術自体は新しいものではない。

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