「コスト削減?」「OEM?」「海外展開?」モジュール工場新設の狙い

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リープトンエナジーが中国江蘇省常熟市で開設準備を進めていた太陽電池モジュール工場が竣工、8月21日から本格稼働を始めている。テクノロジーを駆使した全自動化ラインを導入した新工場の稼働で、生産体制の効率化を図り、コスト競争力を一層高めていくことが最大の狙いだ。

製造コスト低減でコストメリットを追求 OEM生産にも着手

リープトンエナジー工場

2012年7月に兵庫県神戸市で創業してから今年で5周年を迎えるリープトンエナジー。モジュールをはじめ、架台や基礎杭の製造・販売、周辺機器の販売、O&Mから自社太陽光発電所の運営まで、太陽光発電をトータルでサポートする総合システムメーカーとして順調に成長を遂げてきた。

これまで中国江蘇省の江陰市で、太陽電池モジュールの生産工場を運営してきたが、今年、同省常熟市に2カ所目の製造拠点となる新工場を設立。8月21日から太陽電池モジュールの量産を開始している。

モジュール製造過程
モジュール製造過程

新工場では、自動化した製造ラインを導入することで生産コストの削減に取り組み、よりコスト競争力の高い、高出力・高品質な太陽電池モジュールを生産、供給していく。今後、太陽電池の生産は、新工場でモジュールを中心に、既存工場ではセルを中心に製造する。また、新工場では、モジュールのOEM生産にも着手していく予定だ。

外観検査と目視検査

日本国内の太陽光発電市場は、現在厳しい価格競争に直面している。リープトンエナジーは、モジュール工場の新設で、全自動化ラインでの量産を確立し、品質を保ちながら製造コストを低減することで、顧客やパートナーに対し、さらなるコストメリットの提案ができるようになる。

リープトンエナジーの周鳴飛(シュウ・メイヒ)社長は、「工場設立における初期コストはかかりますが、長い目で見れば大きな効果をあげることができると考えています」と話す。

新工場の敷地面積は約9,000万m2、生産能力は年間250~300MWを見込んでいる。

創業から5年、さらなる飛躍を

セルからの一貫した生産で高品質な製品を製造するリープトンエナジー。同社の太陽電池モジュールは、ドイツ政府公認の検査機関であるTUV(技術検査会)の認証をはじめ、試験基準・品質管理体制適合性を証明するJETPVm認証を取得しているほか、日本の認証機関であるChemitoxによる試験や、Intertek社による塩水噴霧腐食試験などをクリア。世界的に高い品質を約束している。

リープトンエナジー 代表取締役社長 周鳴飛氏
リープトンエナジー
代表取締役社長 周鳴飛氏

また、モジュール、架台・基礎杭、周辺機器からメンテナンスまでをトータルで提案することで、コストメリットと安心感の高い製品・サービスを提供できることも大きな強みだ。

日本国内に5つの倉庫と2カ所の拠点(神戸本社・東京支社)を持ち、故障やメンテナンスにも迅速に対応。15年製品保証や25年出力保証、自然災害補償や売電利益補償、盗難事故補償など、保証体制も充実している。

製品力だけでなく、こうしたきめ細かなトータルサービスが、リープトンエナジーの大きな特長と言える。

新工場を設立し、より一層パワーアップしたリープトンエナジー。創業当初は数名だった社員も、現在は中国を含めると200名を超える。

「創業5周年となる節目の年を迎え、これまで以上に高品質な製品を市場に供給するとともに、コストにおける要望にも応えることで、さらなる飛躍を目指したい」(周社長)。

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リープトンエナジー株式会社

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〒650-0025

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TEL: 078-382-3182 FAX: 078-382-3183

【東京支社】

〒105-0004

東京都港区新橋3-5-10 新三ビル6F

TEL:03-5510-7818 FAX:03-5510-7819

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