再エネ新時代における木質エネルギーの役割

ドイツで始まったポストFITの入札:散々だったバイオマス入札(3)

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新しい電力市場の登場

(連載(1)(2)

ドイツでも90年代末に電力の小売自由化と発送電分離がなされる前は、日本と同様に民間電力会社による発送電一体の地域独占型の電力システムになっていた。電力の卸売市場に目を向ければ、中心になっていたのは電力会社間での相対取引である。また技術的にはベースロードの電力供給を石炭火力と原子力発電が担い、冬季の午後などに生じる電力消費のピーク時には、天然ガスで対応することが多かった。当時の再エネ発電は、電力市場でのシェアが小さく、目一杯の発電をしてもその全量がFITで優先的に買取ってもらえた。バイオマスプラントもベースロード電源として稼動していたのである。

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