欧州の政産学が一丸となって海洋エネルギー技術開発を強力に推進(前編)

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2017年10月25日~26日、西フランスのナントで開催されたOEE(オーシャン・エナジー・ヨーロッパ)カンファレンスは、世界各国・各地から150団体、350人以上が参加。会場にはポジティブなエネルギーが漲り、すくすく育った技術の雛たちが、今まさに青空に向けて飛び立つ瞬間というような活気があった。

欧州の海洋エネルギー産業にとって、2016年をスタートダッシュの年とするなら、2017年は小規模ながら各地で発電装置が送電網につなげられ、貴重なデータや知見が集積された飛躍の年だったといえる。そして、これからは、商業規模へのスケールアップとコスト削減、輸出市場開拓へと進む段階で、政産学が一丸となった取り組みに拍車がかかる。欧州連合(EU)をはじめ、欧州各国のいくつもの地域政府や自治体は、海洋エネルギー開発を、持続可能な欧州の未来に向けたスター産業に育てようと、政治的リーダーシップでぐんぐん牽引している。

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