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ガス・電力自由化に対する電通の意識調査 「メリットがわからない」人が半数

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ガス・電力自由化に対する電通の意識調査 「メリットがわからない」人が半数

今後のガス・電気の変更意向

電通は1日、4月の電力小売り全面自由化や2017年のガス小売りの全面自由化に対する生活者の意識調査を6月に実施した結果を発表した。

これによると、現状、電力自由化で「電力会社の購入先を変更した人」は3.7%、「電気の料金プランを変えた人」は3.1%と、「変更者」は全体の6.8%に留まっている。現時点での電力会社の「変更者」層は電力利用量がやや多めな世帯であり、「価格が安くなること」や「セット割が利用できること」が利用のきっかけとなっている。

また、電力自由化の「認知」は8割まで到達したが、「すぐにでも変更したい」と「変更する方向で検討したい」をあわせた「変更意向」は13.9%で、前回(2015年11月)調査から7.1ポイント低下し、生活者は様子見な様相を呈している。

変更意向がない人に対してその理由を尋ねたところ、「メリットが良くわからない」(52.0%)、「なんとなく不安」(37.2%)、「慣れてる会社の方が良い」(28.0%)が上位3つの回答となった。今後、電力自由化による変更の拡大に向けては、自由化に関する理解浸透や不安感の払しょくが必要だと指摘する。

一方、ガス自由化の「認知」は全体の34.6%で前回調査から5.9ポイント上昇。しかし、依然として「知らない」が45.0%を占める。また、「変更意向」は13.3%で、前回の15.0%から1.7ポイントの微減で、電力と同様に変更意向は低下している。


本調査について

本調査は、電力小売り全面自由化後、生活者のエネルギー自由化への意識や理解はどのような変化を遂げ、今後どのような課題があるのかを浮き彫りにするため、電力小売り全面自由化から2カ月を経た6月に、全国20~69歳の男女5,000名を対象に、「第3回エネルギー自由化に関する生活者意識調査」として行った。調査結果は、第2回(2015年11月)、第1回(2014年12月)の調査との比較も踏まえ、まとめている。

主な調査結果

1.自由化認知は一通り行き渡る

電力自由化に関する認知

電力自由化に関する認知

電力自由化について「内容まで知っている」(24.3%)、「内容はわからないが、自由化されたことは確かに知っている」(55.8%)を合わせると、全体の80.2%が電力自由化を認知しており、前回から18.0ポイント増加した。「知らない」は前回の13.6%から5.1%へと低下したことからも、自由化認知は一通り行き渡ったと言える。

2.電力の購入先の「変更意向」は下降傾向

 電気の購入先の変更意向

電気の購入先の変更意向

電力の購入先の「変更意向」は全体の13.9%(前回21.0%、前々回16.9%)で、「検討意向」を含めると61.7%(同80.0%、73.7%)となった。電力自由化に関する認知や理解は進み、実際に変更する人も現れ始めているが、現状は変更者が周りに少ないこともあり、様子見な様相を呈している。

3.「非変更者」の半数は月額1,500円安くなると変更すると回答

電気の購入先を変更する際の電気料金の下げ幅

電気の購入先を変更する際の電気料金の下げ幅

「1カ月あたりの電気料金がどの程度下がれば購入先を変更するか」という質問に対しては、電力会社もしくは料金プランを変更した人では、1,000円を超えれば半数が変更すると回答しているのに対し、「非変更者」では1,500円でようやく半数が変更すると回答。「非変更者」の方が料金に対するハードルがやや高くなっている。

4.「変更者」の傾向は電力利用料金がやや高めで、世帯人数もやや多め

電気の購入先または電気料金プラン変更者の基本属性、電力意識、自由化意識

電気の購入先または電気料金プラン変更者の基本属性、電力意識、自由化意識

現状、電力自由化での電力会社もしくは料金プランの「変更者」は全体の6.8%。全面自由化から2カ月が経過したが、まだ変更者は多くはない。「比較検討したが変更していない」(比較検討後非変更者)は29.1%、「比較検討も行っておらず、変更していない」(非比較検討者)は64.1%に及ぶ。

「変更者」は、全体平均に比して電気の利用料金が高めである。5月のひと月あたりの平均利用料金は、全体が7,518円であったのに対し、「変更者」は7,824円と300円程度高くなっている。また、世帯人数もやや多い。4人以上では、全体が27%であるのに対し、「変更者」は30%に達している。

加えて、「変更者」は全体よりも電力自由化に関する理解度が高い傾向にあり、不安点も比較的に解消されている様子がみられた。

5.自由化に関する理解浸透や不安感の払しょくがカギに

電力自由化に関するさまざまな事柄の認知を取ったところ、「変更者」では6割近くが「電力会社を変更する際には、変更先の電力会社にだけ変更手続きの連絡をすればよいこと」「自分が住んでいる地域に電力を提供・販売している電力会社であれば、どこの会社からでも自由に選べること」「電力会社を変えても、新たに電線を引く必要はないこと」といったことを認知しているのに対し、「比較検討後非変更者」では認知が4~5割程度、「非比較検討者」では2~3割程度に留まっている。

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