アスベスト対策 特集

アスベスト処理対策の最新事情

アスベストによる健康被害の問題が、2005年に社会問題となった後、各企業や研究機関によって、アスベストの無害化に関する技術開発や研究が進められてきました。

NEDOや環境省の研究プロジェクトの一環として研究開発されてきた技術も、成果として実を結び始めています。最近の発表では、北陸電力の「現場でのアスベスト無害化」や、東北大学などの「高効率・高信頼性の溶融無害化処理技術」がその一例。企業独自の動きとしても、住友大阪セメントの「化学的にアスベストを無害化処理する技術」など、新たな技術や手法が実用化されつつあり、今後もこのようなアスベスト処理の新技術・新手法が発表されそうです。

これら新技術の特徴として挙げられるのは、低コスト化・低リスク化・スピードの向上。一般的に、アスベスト無害化処理にはかなりの手間がかかり、運搬時の飛散のリスクや、コストの問題など、様々な課題点があるため、こういった課題点を攻略するための技術開発に、期待が高まります。


「月刊環境ビジネス」2007年7月号でも、「アスベスト対策」を特集。当時のアスベスト関連の施策や、無害化処理の事例などを紹介しています。


老朽化建築の補修・改修で問題が顕在化
アスベスト廃棄物の対処法

1年前、アスベスト関連4法が改正された時期と比べてマスコミなどで取り上げられるアスベストに関する情報は減ったが、深刻なアスベスト問題が解決されたわけでもない。多くのアスベストが使用された高度経済成長期に建設された建物が、老朽化によって解体され、廃棄物としてアスベストが排出される可能性がある。封じ込められていたアスベストが排出される今後、アスベストを安全に処理する事業者・技術が必要とされている。アスベスト対策はむしろこれからが重要になる。


アスベスト関連の施策動向
 アスベスト含有率を0.1%超へと規制強化
 課題は今後排出されるアスベスト廃棄物

アスベスト分析
 わずか2分で建材中のアスベストを測定
 含有率0.1%以下の測定も対応可能

アスベスト除去工事
 アスベストの部分隔離除去キットを開発
 工場など稼動をしながらの除去工事が可能

アスベスト無害化実証実験
 産廃とともに1350度でアスベストを溶融
 無害化を確認し、スラグは土木資材に利用

アスベスト無害化処理/フチュール
 廃アスベストを800℃の低温で非繊維化
 強力な赤外線を照射し、熱分解処理

アスベスト無害化処理/富士セラ
 アルカリ助剤・可燃助剤を混ぜて固形化
 850度でアスベスト無害化、再資源化も可能

アスベスト処理の市場動向と除去費用
 有望市場となるかアスベスト対策ビジネス
 今後求められる低価格の溶融処理技術

アスベスト成形板対策マニュアル
 全国初、アスベスト成形板対策マニュアル作成
 解体事業者への普及を図り適正処理を徹底

※月刊「環境ビジネス」2007年7月号 特集2「アスベスト廃棄物の対処法」の内容を掲載しています。 掲載内容は、2007年6月時点のものです。


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