商品回収&リサイクルキャンペーン戦略設計講座

「集まらない」「続かない」キャンペーンからの脱却。 動脈産業と静脈産業の「結節点」を設計し、消費者と資源を同時に還流させる「循環ビジネス」の実装論
多くの企業がSDGsやサーキュラーエコノミーを経営の柱に据え、自社製品の回収やリサイクルキャンペーンに乗り出しています。しかし、その多くが「想定した回収量に届かない」「コストばかりかさむ」「一過性のイベントで終わってしまう」という厳しい現実に直面しています。
なぜ、志ある取り組みが成果に結びつかないのでしょうか。 その背景には、担当者を悩ませる共通の課題が存在します。「社内に精通した人材がおらず、正解がわからない」「参考にできる成功モデルがない」、そして何より、「作って売る(動脈)」ことには長けていても、「回収して回す(静脈)」側の論理や仕組みがブラックボックス化しているという構造的な問題です。
本講座は、こうした担当者のリアルな悩みに応え、目標未達の根本原因を構造的に解明します。 講義の核となるのは、「消費者心理」と「動静脈連携」です。「善意」だけでは動かない消費者をどう巻き込むかというマーケティング視点と、メーカー・小売・物流・リサイクラーがどこで手を組めば経済合理性が生まれるのかという「連携の結節点(ハブ)」の設計手法を、豊富な先進事例(日用品、アパレル、食品、小売など)を紐解きながら解説します。
現場で発生している「情報の断絶」を埋め、自社のリソースとパートナーの技術をどう組み合わせればビジネスとして成立するのか。社内では学ぶことができない、 不確実なリサイクル事業における自社に応用可能な「持続可能なキャンペーン」を設計するための実践知をお伝えします。
このような方にお勧め
- 異動したばかりで静脈側(リサイクル・物流)の知識が不足しており、回収スキームの全体像やパートナー選定の基準を把握したい方
- 店頭回収などを実施しているが、消費者の参加率が低く、キャンペーンのマンネリ化や費用対効果に課題を感じている方
- 「善意」に頼る回収から脱却し、購買促進や顧客ロイヤリティ向上に直結するインセンティブ設計やコミュニケーション戦略を学びたい方「水平リサイクル」などの高度な循環モデルを実現するために、技術とコストのバランスが取れる「連携の落とし所」を探している方
- 店舗を「回収拠点」として活用し、来店動機につなげるためのオペレーションや、メーカー・自治体と連携したプラットフォーム作りを模索している方
- 静脈産業との連携による効率的な回収・再資源化ルートを構築したい方
開催形式
オンデマンド講座(マイページよりご視聴)
配信開始日程
2026年7月上旬から配信開始予定
講座カリキュラム
第1部:約120分
「目標必達のキャンペーンをゼロから構築する商品リサイクルキャンペーンの設計法」
1.なぜ回収キャンペーンは不発に終わるのか?
・回収キャンペーンにおける代表的な課題と本音
・「販促」発想から「サステナビリティ経営の実践」への意識転換
・非財務価値の情報開示(SSBJ基準)への対応義務化
2.事業性と社会貢献性を両立する3つの戦略アプローチ
・課題解決のためのコアフレームワーク
CEマーケティング/CEエクスペリエンス/CEプラットフォーム
3.CEマーケティング「サステナブルカスタマー」活用戦略
・顧客の役割変革:「購入者」からサステナビリティ経営を支える「パートナー」へ
・「サステナブルカスタマー」の市場性とペルソナ(第4回サステナブルカスタマー調査より)
・インサイト分析:回収活動に対する「動機」と「不満」
・サステナブルカスタマーの育成と活用プロセス
4.回収リサイクル活動に参加したくなる体験(CEエクスペリエンス)の設計
・意識行動変容モデルに基づく顧客体験開発フレーム
・アプリ等を用いた「回収起点」の「販促導線」実装事例
・認知から回収完了までの「離脱率モデル」とモニタリング評価
5.CEプラットフォームによる動静脈連携とパートナーづくり
・プラットフォーム構築の3つの要件
・異業種間の動静脈産業連携の実証事例
・プラットフォーム構築の4プロセス(構想設計・回収システム構築・デジタル基盤構築・運用と最適化)
6.持続可能な経営を支える「サステナブルカスタマー」活用戦略とまとめ
・サステナビリティ経営指標とのリンケージ開発
・総括:「事業性」と「社会貢献性」を両立したサーキュラーエコノミーの確立
第2部:約60分 【コクヨによる事例解説】
「捨てない」を文化にするクリエイティブ戦略
1.強みと特徴を活かす循環コンセプトと目標設計
・コクヨの特徴から設定する目標 KPI
・循環コンセプト「ステナイサークル」
2.社会課題を「自分ごと化」するクリエイティブ
・社会課題を解決する社員 100%に向けた取り組み
・生まれてきた成果
3.オフィス資源を循環させるプラットフォームの構築
・社会課題の解決に取り組む人を増やす取り組み
学校:「つなげるーぱ!(Tsunage Loopa)」プロジェクト
オフィス:Loopa / Loopla
パートナー:他社・地域を巻き込む独自のイノベーション
4.今後の展望
・環境3テーマを統合し地球にインパクトを
第3部:約60分 【メニコンによる事例解説】
1Caseプロジェクト
レンズの製造流通資材に関する資源循環の実現
1.サステナビリティとSDGs、世界的動向
・サステナビリティとSDGsの関係性
・ESG観点に立った企業方針の構築
2.素材から紐解く資源循環の歴史と政策的背景
・高分子製品(プラスチック)が抱える根源的課題
・資源循環の歴史に学ぶ「日本型回収システム」の系譜
3.資源循環の歴史
・アルミニウム編
・ペットボトル編
・日欧の制度比較
4.産学官連携による製品回収&リサイクルプロジェクトの設計
・コンタクトレンズ(CL)業界における資源循環の課題
・「1Caseプロジェクト」の設計フレームと基本理念
5.キャンペーンの持続性を支える「品質管理」とコミュニケーション戦略
・「集める資源の品質」が決定的な鍵となる科学的理由
・1Caseプロジェクト「三大ルール」の浸透手法
・ビジネスシナジーの創出
講座講師

株式会社電通ライブ
執行役員
堀田 峰布子 氏
大手電機メーカーのプロダクトデザイナーを経て、通信事業会社でプロダクトデザイン、UXデザインを統括。その後、グローバルメーカーで日本市場に向けたプロダクトブランディングとマーケティング、PRのマネージャーに。2016 年電通入社。サーキュラーエコノミーの専門家として活動し、サステナビリティコンサルティング室の立上げに参加、2025年より電通ライブに出向し、サーキュラーエコノミー統括に就任。サーキュラーエコノミーの知見を活用したイベント・スペース事業の拡張に邁進中。 iF Product Design Award 、Red Dot Design Aaward 、グッドデザイン賞など受賞多数。HCD-Net認定 人間中心設計専門家、日本人間工学会認定 人間工学専門家。2022年度〜2025年度グッドデザイン賞審査委員。

株式会社メニコン
サステナビリティ戦略室 共創戦略部 部長
博士(工学)
伊藤恵利 氏
1992年名古屋工業大学工学部素材工学科有機材料コースを卒業し、(株)メニコンに入社。大学時代より一貫して高分子(プラスチック)を研究対象とする素材工学研究者。2013年学位(工学)を取得し、2020年名古屋工業大学に研究室を開設、2024年東北大学に移設し、研究活動を重ねる。特に、東北大学に移籍後、汎用プラスチックの資源循環、ポリプロピレン(PP)の資源再生研究にも着手。一方、(株)メニコンにおいては、20年以上の総合研究所に勤務の後、その結果を世の中に発信すべく広報部に異動し学術広報に着手。現在は、サステナビリティ戦略室共創戦略部部長として、サステナビリティの推進を担当する。

コクヨ株式会社
CSV本部 サステナビリティ推進室室長
横手 綾美 氏
2004年コクヨ株式会社入社。ワークスタイルコンサルタント、ワークプレイス設計者としてオフィス構築案件を 多数担当。2021年よりCSV本部サステナビリティ推進室へ。循環型社会の実現に向けたコンセプト立案や、 プロジェクト推進をする他、コクヨグループの社会価値創出ロジックモデルの整理、サステナブル経営企画を担当。 2026年室長に就任。
受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から30日間視聴可能。 | |
|---|---|---|
受講料金 | 1名受講 | 45,000円(税込 49,500円) |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 | |











