電力市場取引理解入門講座

電気の価格が激変する「場所・時・市場参加者の思惑」を市場メカニズムと主要市場の規模と相場感から理解する
これから日本の電力ビジネスに関わる方や、複雑な仕組みと価格の乱高下に初めて直面して戸惑っている方のための「ゼロからわかる」入門講座です。
一見すると複雑極まりない電気の価格ですが、本講座では「場所(地域・エリア)」「時(タイミング)」「市場参加者の思惑(スピード感のあるリアルタイム入札行動)」という3つの軸をベースに、その値動きの謎を紐解いていきます。
単に制度のルールを丸暗記するのではなく、「誰が、どういう思惑で電気を売り買いし、その結果どうやって価格が動いているのか」という、市場の裏側にあるプレイヤー同士の心理戦やパワーバランスの構造を解説。
今まで分かりにくかった電力取引の全体像が、実務に関わる前の方でもすっきりと腑に落ちて理解できるようになることを目指します。
※本講座は新入社員や配属初期のかたも想定しながら、用語の解説などを交えた丁寧な講座構成を想定しています。
このような方に
新しく電力業界の担当になった方・異業種から参入された方で、複雑な電力市場の全体地図を最短ルートで網羅したい方
「なぜ昼の電気が0.01円になるのか」「なぜ夕方に跳ね上がるのか」など、日々の価格激変の裏にあるプレイヤー同士の心理戦を理解したい方
ニュースで見かける「容量市場」や「需給調整市場」などの難しい制度が、「誰と誰が、何の利害をかけて戦っているリングなのか」をイメージできるようになりたい方
自社の電気の調達やコスト管理において、将来的にどのような「価格の差(地域ごとの場所代高騰や、直前の過不足ペナルティ)」が発生するのかを予測し、防衛したい方
国の最新方針(第7次エネルギー基本計画)が、これからの電力ビジネスや再エネのあり方にどう影響するのか、ビジネスの共通言語として基礎から整理したい方
講座開催日程・申込締切
・実施日程:8月20日(木)13:00-15:30 ZoomによるLIVE配信
・申込締切:8月18日(水)
講座カリキュラム
第1章 電気の安定供給の裏に潜む構造的課題
・電力自由化と電気料金の推移: なぜ電気代はこれほど変わるようになったのか
・電力産業の市場とプレイヤーの整理: 電気の「作る」「運ぶ」「売る」「使う」の基本構造
・再生可能エネルギーを日本の「初の最大電源化」: 第7次エネルギー基本計画が描く2040年の未来図
(再エネ比率4〜5割)
・再エネ増加がもたらす「価格幅」と「出力制御」の壁: 太陽光の急増により昼間の電気が
タダ同然(0.01円/kWh)になる構造と、激増する出力制御の経済的影響
・再エネ導入が先行して進む諸外国で起こっている現象:日中の電気代が0円になる
・キーワード解説:端境期、ダックカーブ現象、出力制御・出力抑制など
第2章 電力取引を支える「4つの価値」と「市場の区分け」
・電気という商品の特殊性と、細分化された「4つの価値」: 物理的な違いから紐解く評価基準
エネルギー価値(kWh)
容量価値(kW)
調整力価値(ΔkW)
環境価値
・「小売電力市場」と「卸電力取引所」の違い:誰が誰と、何の目的で取引しているのか
・それぞれの電力取引市場の位置関係と市場規模:
JEPX(スポット・当日/時間前・ベースロード)などの民間事業者間の自主的取引(kWh)」や
容量市場や需給調整市場などの「系統安定化のための制度市場」の市場全体感解説
第3章 【場所(地域・エリア)の軸】「容量市場」の概要と市場メカニズム
・容量市場の規模と構成要素: 実需給2029年度向けに過去最大の年約2.2兆円に達した変遷と、
小売市場全体の約1割を占める多大なコストインパクト
・容量市場で重要となる用語解説: 発電所を「建てる総コスト」と「国が補填する正味のコスト」の
仕組み(Gross CONE、Net CONE、容量拠出金など)、メインオークションと長期脱炭素電源
オークションの違い
・直近の改定動向;現在進められている容量市場の制度改定動向と政府の思惑
【価格決定の構図:4年先のオークション会場】
・発電会社 vs 国
・価格の焦点
・場所の解説
第4章【時(タイミング)の軸】「スポット市場」の概要と市場メカニズム
・スポット市場の規模と商品構成: 平時3.5兆円〜高騰期は6.5兆円超!1日48マスの「30分単位のコマ」
で現物を売買する仕組み
・スポット市場で重要となる用語解説:取引所の会員制度と、安コスト電源から順に並べていく電気の
基本ルール(会員制度、卸電力現物取引、約定、システムプライス、限界費用、メリットオーダー、
地域間市場分断など)
【価格決定の構図:前日のコマ単位戦い】
・再エネ事業者 vs 火力事業者
・価格の焦点
・心理の解説
第5章【市場参加者の思惑(スピード感のあるリアルタイム入札行動)】「需給調整市場」の概要と当日のリアルタイム実務
・需給調整市場の規模感と1次〜3次調整力体制: 「何秒で動けるか」という応答スピードがそのまま
取引価値になる仕組み
・重要となる用語解説:直前のタイムリミットと、計画からズレた場合の過不足ペナルティ
( 計画値同時同量、ゲートクローズ、一般送配電事業者(TSO)、インバランス、インバランス料金など)
【価格決定の構図:当日のリアルタイムスピード戦】
・送電会社 vs 発電会社(売り手)
・価格の焦点
・ルールの可視化
第6章【結び】市場理解の重要性と市場価格変動の実務影響
・各市場の動向をつかむことで、いかにビジネス機会の獲得・事業リスクの低減に貢献することが可能となるか
講師紹介

株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門 環境・エネルギー・資源戦略グループ マネジャー
林 真寿 氏
慶応義塾大学卒業後、東京センチュリー株式会社で電源開発業務に従事。その後、株式会社日本総合研究所にて環境・資源セクターのコンサルタントとして、企業の脱炭素投資、電力調達戦略、次世代発電技術の検証など幅広く対応。
講座概要
受講形態 | LIVE配信(Zoom) お申込み後、開催日程が近づいてきたタイミングで事務局より、接続先や講義レジュメのご連絡をさせていただきます。 | |
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受講料金 | 1名受講 | 45,000円(税込 49,500円) |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 | |











