統合報告書作成ディレクション基礎講座

統合報告書作成ディレクション基礎講座
「媒体の作成」から「価値の伝達」へ。 開示戦略の「全体設計」と投資家を納得させる「ストーリー構築」、そして「現場を巻き込む」プロジェクト推進を学ぶ!
人的資本経営やサステナビリティ開示の要請が高まる中、統合報告書は単なる「活動報告」ではなく、企業の持続的な成長力を示すステークホルダー・コミュニケーションの「起点(ハブ)」へと役割を変えています。
しかし、その制作現場はまさに「総力戦」であり、困難を極めます。 経営企画、IR・財務、サステナビリティ推進部門に加え、広報、総務・法務、人事、そして現場のデータを持つ各事業部門――。関与する部署は極めて多岐にわたり、それぞれが異なる専門言語と優先順位を持っています。
こうした「縦割り組織」の壁を越え、膨大な情報を集約し、一つの「価値創造ストーリー」として統合することは容易ではありません。各所との調整や整合性の確認、ファクトチェックだけで多くの時間が浪費され、本来注力すべき「非財務情報と企業価値(PBR)向上のロジック構築」や「アウトカム(成果)の言語化」にまで手が回らないのが、多くの担当者が抱える実情ではないでしょうか。
さらに、有価証券報告書、サステナビリティレポート、ESGデータブックといった「4大メディア」との役割分担や整合性の確保も、実務担当者が直面する複雑で、現在進行で対処しなければならない課題です。
そこで本講座では、統合報告書の制作を「ディレクション(指揮・設計)」する立場に必要な知識と視座を網羅。第1部では、開示戦略の全体設計として、各メディアの役割定義から、投資家の確信度を高めるための連携方法を解説。第2部では、ワクワク感と腹落ち感を両立する「価値創造ストーリー」の企画立案、直感的に伝わる「クリエイティブ」の要諦、そして全社を巻き込みプロジェクトを成功に導くための体制構築までを紐解きます。さらに第3・4部では大手企業の担当者によるリアルな事例も紹介。
これらを通じて、単なる制作実務を超え、企業価値を正しく伝えるための戦略的ディレクション能力を習得します。
このような方に
- 統合報告書を作成しているが、「活動報告の羅列」になっており、「アウトカム(成果)」や「価値」が伝わっていないと感じる方
- ESGや人的資本への投資が、どうPBR向上や稼ぐ力につながるのか、財務・非財務のロジック構築に悩みがある方
- 有報・サスレポ・ESGデータブックなど、増え続ける開示媒体の役割分担や全体最適化を図りたい方
- 抽象的なスローガンではなく、進捗が測定可能なKPI設定や、投資家が納得するロードマップを描きたい方
- 社内の各部門を巻き込んだプロジェクト体制の構築や、制作プロセスの効率化・ディレクション力を高めたい方
実施形式
オンデマンド配信
※2026年3月13日(金)よりお申込後「マイページ」からご視聴
※視聴期間:お申込日から30日
講座カリキュラム
全4部編成
第1部:約120分
開示戦略の全体設計:統合報告書を「起点」とした開示戦略
第2部:約90分
「作りたくなる」統合報告書への転換 ~本質的な企画立案、読まれるためのクリエイティブ、円滑な社内連携プロセス~
第3部:約40分 レゾナックの企業事例解説
統合報告書で企業文化をつくる ~レゾナック「らしさ」の追求と価値創造“仮説”図~
※第3部は講義レジュメはございません。
第4部:約40分 エバラ食品工業の企業事例解説
「長期ビジョン」を「自分ごと」に変える、コンセプト主導の統合報告書づくり
~「Share Our Vision」を体現する、構成・編集・コンテンツの制作プロセス~
第1部:開示戦略の全体設計:統合報告書を「起点」とした開示戦略
1. イントロダクション:なぜ「開示」が「経営変革」の起点になるのか ?
2.開示全体設計:統合報告書をハブとした4媒体の役割定義と設計
①統合報告書:経営戦略、財務戦略・非財務戦略を統合し、自社の持続的な成長に対する投資家の確信度を
高めるための価値創造ストーリー、これまでの実績を語る「企業の顔」となる開示媒体。
②サステナビリティレポート:サステナの詳細かつ網羅的な開示
③有報:統合報告書と整合させつつ、法令事項に応える開示媒体。(誤りがあった場合には罰則や訂正報告書
の提出義務)
④ESGデータブック:評価機関やAIも読みやすい「定量データの開示媒体」
3. 価値創造目線を取り入れた開示ストーリーの構築方法、経営戦略検討へのフィードバック
4.投資家からの開示・IRへの期待と企業の対応方法
5.開示戦略の見直し体制や実行ロードマップ
6. 質疑応答
第2部:「作りたくなる」統合報告書への転換 ~本質的な企画立案、読まれるためのクリエイティブ、円滑な社内連携プロセス~
1.なぜ統合報告書をつくるのか
・目的とターゲットの優先順位設定の重要性
2.本質的な企画立案とは
・価値創造「ストーリー」と価値創造「プロセス」の違い
・ワクワク感と腹落ち感を醸成する企画
3. 完成度を左右するクリエイティブ
・複雑化する情報を分かりやすく、ストーリーとして効果的に表現するために
4.プロジェクトを成功に導くために
・体制のつくり方とスケジューリング
5.統合報告書は永遠に完成しない
第3部:レゾナックの企業事例解説
統合報告書で企業文化をつくる
~レゾナック「らしさ」の追求と価値創造“仮説”図~
イントロダクション: 変遷と課題:統合からの3年間で起きたこと
1. コンセプト(Why):正解を捨て、対話を生む「未完成の仮説図」
2.コンテンツ(What):仮説を動かす「人」と「文化」を見える化
3.チームビルディング(How):対話を生む土壌 づくり
※第3部は講義資料はございません。
第4部:エバラ食品工業の企業事例解説
「長期ビジョン」を「自分ごと」に変える、コンセプト主導の統合報告書づくり
~「Share Our Vision」を体現する、構成・編集・コンテンツの制作プロセス~
1.コンセプト・ワーク:なぜ「従業員」を主役にしたのか?
2.ページネーション(構成):縦割りを排した「統合」の編集術
3.コンテンツ(中身):熱量を伝える「現場」の切り取り方
4.統合報告書を使い倒すための社内外のコミュニケーション施策について
講師紹介

アビームコンサルティング 企業価値向上戦略ユニット ダイレクター 公認会計士
張本 青波 氏
大手監査法人のパートナー、経営コンサルティングファームでの勤務を経て、2025年にアビームコンサルティング参画。 前職大手監査法人では、IR高度化、ROIC経営、サステナビリティ開示・経営の企業実装に関する研究開発を実施しつつ、クライアント企業へのコンサルティングサービスを提供。グローバル大手上場企業の監査業務にパートナーとして従事。

TOPPAN株式会社 情報コミュニケーション事業本部 ビジネストランスフォーメーションセンター クリエイティブ本部CCクリエイティブ部1チーム
菅原 れい子 氏
さまざまな企業のコミュニケーション支援に長年従事。 営業・企画・制作というマルチな職務経験や、産官学連携NPO立ち上げスタッフとして活動した経験から、プロデューサーとして状況や内容にとらわれずに事柄を具現化すること・多種多様なメンバーと協業することを得意とする。現在はそれらの経験を活かしながら、統合報告書・サステナビリティレポートの企画編集・プロジェクトマネジメントやサステナビリティ経営を主軸としたコーポレートコミュニケーション戦略策定・施策実行支援に携わる。

株式会社レゾナック・ホールディングス サステナビリティ部 サステナビリティコミュニケーショングループマネージャー
秋葉 美穂 氏
広告・プロモーションやデザイン等を経験後、旧日立化成(現レゾナック)のサステナビリティ部門にて、情報開示のほか、環境、マテリアリティ、マインド醸成などの業務に携わる。統合報告書では、WICI ジャパン統合報告奨励企業賞、日経統合報告書アワードグランプリ、グランプリS賞、優秀賞を受賞。各企業が“自分たちらしい”発信をすることが、共創の加速とより良い社会づくりにつながると考え、コミュニケーションや講演活動を行っている。

エバラ食品工業㈱ 広報IR部 IR課 課長
増田 千敏氏
2009年入社、入社後9年間は製造部門で自社工場の品質管理や協力工場管理等の業務に従事。(2009~2017) その後、独学で会計学(簿記)を学び、経営企画部門のIR業務担当に異動(2018~) 経営大学院に通いMBAを取得(2023年3月末) 2023年度から現職となる。
講座概要
受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から30日間視聴可能。 | |
|---|---|---|
受講料金 | 1名受講 | 45,000円(税込 49,500円) |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 | |












