世界ブランド、SMA製パワコン トータルコストにメリット大

  • 印刷
  • 共有

SMAのパワコンへの注目度が高まっている。その理由は、世界最高レベルの品質、そしてトータルコストへの高い貢献度だ。人気の理由、そしてさらに充実が図られる製品群の中身に迫る。

世界21カ国で展開するSMA Solar Technology AG(ドイツ本社、以下SMA)は、1991年以降、20年以上に渡り「屋外設置仕様」の太陽光発電用パワーコンディショナを生産し、世界全体で約30%のトップシェアを獲得しているリーディングカンパニーだ。

導入実績は25GW以上、技術者・研究者は1,000名を超える。日本市場でも、京セラが鹿児島七ツ島に設置する、国内最大のメガソーラー(70MW)での採用など、存在感を急速に増している。

高品質のSMA 国内最大のメガソーラーに採用

なぜ、SMAのパワーコンディショナが好評なのか。

これまで屋内設置が中心であった日本のパワーコンディショナ市場だが、フィード・イン・タリフ制度を前提とした太陽光発電施設では、屋外設置が中心。そこで、屋外設置型で豊富なノウハウを持つSMAの製品群が今まさに求められている点がまず第一にあげられる。

それだけに、「いいタイミングで日本市場に参入できたのではないでしょうか」と、SMAジャパンの村上吉見代表取締役は話す。同社の参入によって、日本のパワーコンディショナ市場も、一気にグローバル化が進んだ。

また、低価格競争に加わらず、あくまで品質を重視する姿勢は、市場の適正化にも一役買っていると言えよう。品質の面では、最高品質の製品を提供するため、テスト設備に4,000万ユーロ(約41億円)以上を投資。徹底した認証試験・耐久試験を行い、高密度砂塵試験では、最大風速20m/sの砂塵の環境下で8時間の耐久試験を実施し、完全な防塵性能を証明。

防水性、耐塩害性にも優れ、設計寿命20年、工場出荷保証は住宅用SUNNY BOYで10年、メガソーラー用SUNNY CENTRALで5年(オプションで20年まで延長可能)。システムインテグレーターの高い信頼を得ている。

「70 MWのメガソーラーが設置される鹿児島七ツ島はまさに塩害地域。ここで採用されたことは、品質をそのまま証明しています。市場もすぐに反応し、採用以降の受注容量は70 MW以上になります」(村上社長)。

(左)京セラがIHI、みずほコーポレート銀行と共同で鹿児島県鹿児島市七ツ島に設置する国内最大、発電能力70MWのメガソーラーでSMAのパワーコンディショナ―が採用される。
(右)NTTファシリティーズが千葉県佐倉に設置したテストプラントでも採用される。

納期もスピード対応だ。固定価格買取制度の導入によって需要が急増したことで、最近ではパワーコンディショナの納期に半年以上を要する例も少なくない。

しかし、年間11.5GWの生産能力を持つ同社では、4カ月で確実に納品が可能となっている。また、サービス面も拡充。日本市場での販売機能だけではなく、製品の交換・メンテナンスについての技術サポート体制を万全にしている。

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)