環境 新製品:ブルッカイト型TiO2微粉末/高純度化学研究所

  • 印刷
  • 共有

色素増感型太陽電池向け 酸素チタンナノ粉末

高純度化学研究所は、太陽電池向けのブルッカイト型酸化チタン、「単相のブルッカイト型TiO2粉末」を開発した。同粉末について、これまでは結晶構造が不安定で同型の粉末合成が困難とされており、市販は業界初だという。

ブルッカイト型TiO2微粉末

単相のブルッカイト型TiO2粉末の一次粒子は20nm(ナノメートル / ナノは10億分の1)。比表面積が大きいので、光への反応効率も高いと考えられている。同じTiO2型として知られているルチル型やアナターゼ型はUV領域で光触媒機能を果たす。だが、ブルッカイト型は紫外線から可視光線領域といった幅広い波長の光に対して光触媒活性があるとみられ、電気への変換効率も高いと期待されており、主に色素増感型太陽電池などへの利用が見込まれている。

研究所では、すでに紫外線での光触媒活性を確認しており、さらに特性の詳細評価を進めているところ。当面は試験研究用に販売して、需要に応じた量産体制を図る予定。

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)

関連記事