パワコン、稼働日保証・最長20年間&静粛性を備えた製品群が新登場

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太陽光発電所の収支計画を立てる際、パワコンを10年後にリプレイスすることが多い。しかし、SMA製のパワコンは、その品質の高さと信頼性から、最長・20年の工場出荷保証、稼働日保証をする。

メガソーラー向け 880kW SUNNY CENTRAL 800CP-JP
メガソーラー向け 880kW
SUNNY CENTRAL 800CP-JP

FIT3年目を迎え太陽光発電システムはより確実で信頼性の高いプロジェクトが要求されている。

その要となる部材がパワーコンディショナ(パワコン)だ。

ここ最近まで、発電事業者はどうしてもイニシャルコストを重視し価格を基準にシステムを設計する傾向が強く、十分な耐久性を有していないパワコンを設置したがゆえに、思わぬ故障でランニングコストや収益を圧迫することもあった。この場合、プロジェクトは失敗と言える。

20年間、高い稼働率、万全なケアの下でパワコンが動かなければ、想定した収益の確保はままならない。それゆえ、パワコンは品質と稼働率の高さを重視した選択が求められる。

徐々にそうした認識が高まってきた中で、近頃、注目されているのがエス・エム・エイ・ジャパンだ。同社の特長は、優れた稼働率と設置環境に影響されない、安心確実な品質にある。

メガソーラー向け 大容量パワコン発表へ

エス・エム・エイ・ジャパンは、ドイツメーカーでありながら、国内市場に求められているラインナップを充実。満を持して2013年10月にミドルソーラー向けのパワコンを発表、2014年2月にはメガソーラー向けの大容量タイプの発表を行う。

大容量タイプの880kW"SUNNY CENTRAL 800CP-JP"は特別高圧の発電に対応し、数百MWクラスまで利用できる。

パワコンの容量を500kWから880kWに引き上げれば、設置コストは容量に比例して増えるかに思われるが、外郭仕様をシリーズで同一化しているためコストは圧縮され、耐塩害や耐砂塵、過酷な温度変化への対応などの堅牢性も従来型同様に兼ね備えている。単独機(インバータ回路が一つ)であるため、メンテナンスについては複数のパワコンを各々点検せずに済むことも魅力だ。内部は配線や回路が前面から一目でわかる構造となっており、万が一部品を交換しなければならないときも非常に短時間で終えることができる。

SMAジャパン テクニカルダイレクター川上勝史氏とミドルソーラー向け 10kW SUNNY TRIPOWER
SMAジャパン
テクニカルダイレクター
川上勝史氏と
ミドルソーラー向け 10kW
SUNNY TRIPOWER

同社テクニカルダイレクターの川上勝史氏は「世界市場を視野に入れているので、製品にはあらゆる自然環境の中で安全確実に故障なく稼働させるノウハウが結集されている」と説明する。

こうした性能に加えて、メガソーラー用に最大20年のアフターサービス契約と稼働日保証がオプションで付加される。稼働日保証は、パワコンの故障により年間でお客様と合意した日数以上停止したら復旧までの日数をカウントし、一定額を日割で負担する制度で損保と組まず独自制度として運用する。その自信を裏づけているのがメンテナンス態勢だ。技術者が48時間以内に全国どこにでも駆け付けられるシステムになっており、部品のスペアも常時国内に完備し24時間以内に発送可能だ。

また、今年は、住居地区が近接する可能性のある日本のメガソーラー向けに、オプションでサイレンサーを付けることでスイッチングによる高音ノイズの大幅低減を実現する。

公共施設に欠かせない静粛性

一方、もうひとつの新製品がミドルソーラー向けの20kW "SUNNY TRIPOWER 20000TLEE-JP"だ。その特長は97.5%(ピーク98.5%)の高効率変換、そして静粛性にある。パワコンは稼働中のスイッチングで耳障りな高音ノイズが発生するが、この製品はほとんど発生せず無音に近い。「同クラスと比べて静粛性が特に優れており、たまに"停止しているのではないか"と顧客から問い合わせが入るほど」(川上氏)という。

学校や病院などの公共施設は静粛性を求めており、競争力ある製品として期待されている。

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エス・エム・エイ・ジャパン株式会社
〒105-0014 東京都港区芝3-23-1 セレスティン芝三井ビル8階
http://www.sma-japan.com/

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