飲料メーカーと連携し、LED照明を無料で提供
飲料メーカー各社と提携し、自動販売機の契約と連動して無料でLED照明40本を提供し、省エネ促進を行う「エネルギーオフセットサービス」事業を展開するサンコーライテック。そのユニークなサービスを始めた理由やその内容などについて、エネルギーオフセット事業推進室の谷口氏に話を聞いた。

LED照明導入をサポートする「エネルギーオフセットサービス」
サンコーライテックではLED照明の設計、企画、販売を行ってきた。「LED照明は高価であるが故に日本におけるLED照明の普及スピードは決して速いものではなかった。サービスを始めるきっかけになったのが東日本大震災。計画停電など電力に対する不安が増大する中、世間が本気で節電を考えるようになった」(谷口氏)。
同社では今すぐ日本の消費電力を下げるために何ができるかと考え、これまでLED照明の導入を躊躇していた企業に無料で提供できる仕組みを考案。LED照明が日本で広く普及するための第一歩となる様に貢献していくことを決めた。
「エネルギーオフセットサービス」は、アサヒ飲料をはじめとする大手飲料メーカーの協賛を得て、自動販売機の契約先に1台あたり最大40本(40形寸法相当)のLED照明を、サンコーライテックが5年間無償で提供するシステム。導入における工事費用や保守、5年間の商品補償も同社が無料で負担する。
仮に40本のLED照明を導入した場合の経済効果は、年間だと¥101,088のコスト削減効果、5年間だと¥505,440の経費を節約できる計算だ。(※電気料金¥20/kWh)
「当初はサービス内容を理解していただく事が難しかった。"環境のために"だけでは飲料メーカーの協賛を得ることは難しく、自動販売機の収益性を重視した自販機コンサルタントを合わせ持つことで、様々な企業に賛同していただき飲料メーカーの信頼を獲得した」と谷口氏は振り返る。
また、現在同社の活動が浸透し、大手飲料メーカーの多くが協賛している。谷口氏は、この「エネルギーオフセットサービス」により、LED照明の確かな広がりを感じているという。
導入企業や販売代理店からも好評
実際「エネルギーオフセットサービス」を導入した感想を聞くと、「本当に無料でできるのか不安だった」や「無料提供のLEDなので品質はあまり期待できないものだと思っていたが、高品質だったのでびっくりした」など、驚きの声が多く聞こえる。また、サービスを提供する同社の代理店では、「エネルギーオフセットサービス」をきっかけに顧客との関係性を新たに築くことができ、「更なる省エネ提案が決まった」、「ビジネスのつながりが強くなった」という声も多かった。
また、「エネルギーオフセットサービス」に賛同したアサヒ飲料株式会社では「全国各所の営業所で同社のセミナーを開催するなど、このサービスを広げていこうとする取り組みもスタートしており非常に心強いと感じている」と谷口氏は語る。
今年に入って上場企業の導入も始まりメリットを実感した企業から新たな導入先を紹介されるケースも非常に増えているという。同社では、今後3年間でLED照明10万本の無償提供を目標にしており、新たに全国で50社の代理店を募集する計画だ。
「エネルギーオフセットサービス」の特長







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