買取価格32円/kWh時代、高収益を生む太陽光発電とは ~発電ビジネス成功の秘訣~

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FIT(固定価格買取制度)がスタートして約2年。当初40円/kWhだった買取価格は下落し、32円に。また、今年度から、本来なら高圧申請になる大規模な土地を複数に分割し、工期が短く申請も簡単な低圧連系として申請を行う低圧分割も禁止されるなど向かい風が吹く中、システム価格の透明性や高いコストパフォーマンスを強みに実績を伸ばすLooop。同社は今後予想される高圧案件の増加に対し、「メガソーラーキット」に加え、中規模発電所に向けて新たに「高圧MY発電所キット」をラインアップに加えた。太陽光発電メーカーとして最先端をゆく同社に今後の太陽光発電ビジネスの方向性などについて話を聞いた。

上空から見た郡山発電所のようす
Looopが発電事業を展開する郡山発電所

質問:

これから太陽光発電を始める方に成功の秘訣を教えてください。

株式会社Looop 事業本部 代理店営業部 部長 渡辺安彦氏

渡辺:

現在、電力の買取価格が1kWhあたり40円、36円、32円と下落する中で、一番考えなくてはならないことは、投資効率で、初期費用をどれだけ短期間で回収し、利益に回せるかがカギになると思う。20年トータルの発電量を重視するのもいいが、20年現状のまま発電できる保証は何もない。であれば、初期コストをどれだけ短い期間で回収できるかの方がはるかに大事だと考える。

初期費用のうち、約半分が太陽光パネルの費用に充てられるが、我々の試算によると、国内パネルメーカーを採用した場合、買取価格32円/kWhでは回収まで十数年かかると予想している。電力買取期間20年のうち、十数年イニシャルコストの回収に時間を費やしていては、投資的な魅力も下がる上、思わぬ災害による未回収リスクも高まる。

Looopでは、顧客目線に立ち、高品質で低価格の発電所キットを開発し、いかに初期費用を抑え、回収年数を短縮できるかに主眼を置いてサービスを提供している。たとえば、低圧範囲内で最大のコストパフォーマンスを得られるように設計した「MY発電所キット72」では、海外生産によるコスト削減と、信頼できるパートナーとの共同開発により高性能化を実現した。32円の買取価格に下がっても、実質利回り7.9%、初期費用の回収期間は約7年という試算。※1

プロの目から見ると、買取価格32円/kWhでも充分魅力的な投資として映っているようだ。72kW出力のパネルを用いたピークカット式低圧発電所の場合だと、想定導入コスト1500万円に対し、年間予想売電収入82,320kWh(年間発電量)×32円/kWh×7年=18,439,680円となり、7年で回収できることになる。※1

質問:

高圧への参入は敷居が高いと思われていますが。

株式会社Looop 事業本部 代理店営業部 部長 渡辺 安彦氏

清水:

リターンが以前より望めなくなった分、スケールメリットがある高圧太陽光発電の需要も増えており、プロの投資家の参入も増えている。発電所の規模が大きくなるにつれ高額商品になるとともに、メンテナンスや行政への申請業務も複雑になることから、興味はあっても参入を見送る方が多くいた。Looopではそのような顧客に対し、できるだけ不安をなくす提案を行っている。

現在、弊社では高圧向け商品として、大規模発電所キット「みんなで作ろう!メガソーラーキット」、「仲間と作ろう! 高圧MY発電所キット」(7/3より販売開始)を用意している。どちらも自分で作ることができるMY発電所キットシリーズをベースとしており、固定価格とすることで価格の透明性を実現し、顧客自身でパネルや架台の設置工事と高圧での電気工事を行えば、業界トップクラスのコストパフォーマンスで提供できている。

「仲間と作ろう! 高圧MY発電所キット」では、国産の高効率の25kWパワーコンディショナーを複数設置する設計を採用しており、大型パワーコンディショナーを置いた時に生じる故障リスクを最小限に抑えるとともに、メンテナンス性も高め、パフォーマンスを最大限高められる仕様になっている。

また、保守・管理の面では、安価で高性能なリモート監視システム「みえるーぷ」を用意。インターネットに接続できる環境があれば遠方からでも気軽に発電状況を確認することが可能だ。

高圧MY発電所キット製品写真

電力会社への申請においては、各電力会社で申請の方法や基準がまちまちのため、販売メーカーや施工店が把握しておらず、計画が頓挫するケースもあるが、Looopには全国で500を超える発電所設置実績数(2014年4月現在)があり、電力会社の傾向を把握したうえで、申請に係る業務をサポートしており、そのようなトラブルになることはない。工事の依頼や「メガソーラーキット」「高圧MY発電所キット」向けの土地の紹介も行っており、今後はこれらのサービス力を高めるとともに、収益性の高い商品を開発していきたい。


これから、電力買取価格はさらに低下し、低圧分譲が事実上禁止になったことから高圧案件が増えてくることが予想されている。規模が大きくなる分、事業者にとってイニシャルコストの早期回収は切実な課題であり、これからの太陽光発電選びにおいて、Looopのコストパフォーマンスの高い発電所キットは大きな魅力になるだろう。

※1 シミュレーションには独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の開示する数値を使用しています。 山梨県甲府市地域におけるシミュレーションとなります。

【高圧MY発電所キットについて】
資料請求・お問い合わせ
株式会社Looop
〒113-0033 東京都文京区本郷4-1-4 常和本郷ビル
TEL:03-5802-6209 受付:9:00~21:00(土日祝除く)
http://looop.co.jp/product/highvoltage_type/index.html

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