1.5倍の収益を見込む追尾式太陽光発電システムが登場
固定価格買取制度(FIT)は未成熟だった太陽光発電市場を急成長させた。しかし、2015年度以降、その価格は32円からさらに下がるとみられている。低い買取価格でもいかに収益を上げるか。その対策が今、問われはじめている。
2012年7月にスタートしたFIT。太陽光発電の普及とシステムの市場価格の低下に伴い、年々、買取価格も下がってきた。市場競争によるシステム価格はほぼ下げ止まりし、IRR(内部利益率)確保のために、発電効率の高いシステムの選定がさらに求められている。
新型2軸追尾式架台は収益1.5倍以上を実現
そのような市場動向と顧客ニーズに対応しようと動き出したのが、産業用太陽光発電システムのEPC事業を手掛けるギガソーラーだ。2014年夏、同社がオープンする発電所兼展示場には、この春リリースした次世代型2軸追尾式架台「サバンナトラッカー」のほか、トラッキングシステムと合わせることでさらなるIRRアップが見込める集光型モジュール、高出力両面発電型モジュールなどが並ぶ予定だ。

太陽の動きに合わせパネルの位置を自動調整する追尾式架台は、固定式より高い発電量が見込めるとしてこれまでにも様々開発されてきたが、部材コストと施工費の高さ、高い設置位置によるメンテナンス費用の高さなど課題も多く普及には至っていないのが現状だ。代表取締役の青木克伸氏はこの追尾式について「買取単価が下がるなかで必ずクリアしなければならない部分」と確信し、1年以上前から開発に着手。すべての課題を克服する架台を完成させた。固定式の発電所と比較して、発電量で1.3倍以上、収益にして1.5倍以上の数値を確認しているという。
メガソーラー比較表 【固定式 VS 追尾式】
20年投資比較シミュレーション
比較条件 | 固定式(市場平均) | 追尾式1.3倍出力 (サバンナトラッカー) ※晴天日が少ない地域 | |
---|---|---|---|
年間発電量(kWh) | 1,100 | 1,430 | |
システム費用(円/kW) | 275,000 | 365,000 | |
用地費用(円/kW) | 55,000 | 55,000 | |
想定20年間発電量(kWh) | 22,000,000 | 28,600,000 | |
想定売電収入(円) | 704,000,000 | 915,200,000 | |
1000kWシステム・用地費用(円) | 330,000,000 | 420,000,000 | |
保守・メンテ・保険他(円) | 122,000,000 | 122,000,000 | |
売上総利益 | 252,000,000 | 373,200,000 | |
想定IRR(%) | 6.0 | 6.6 | |
売上総利益の差(円) | - | 121,200,000 | |
収益倍率 | 1.6 | 1.7 | |
収益比 | - | 1.5 |
※ギガソーラー社独自試算による。
※売電単価32円、1000kWシステムで試算。
さらなる収益アップも可能
架台のデザインは、意匠登録も受けた革新的な形だ。まず、工場で8割完成させてから出荷するというスチール製の細い枠組みを現場で開き、高さ1.5m程度の四角い柵状にする。次いで、四隅の上に3枚ずつモジュールを固定し、配線コネクターをコントロールユニットに接続すれば終了。基礎工事が不要で置くだけで設置が完了、またモジュール数を増やしたい場合はアレイ同士を連結させるだけでよく、約4kWのアレイも4人で20分あれば設置できてしまう簡易さだ。

代表取締役 青木克伸氏
「現在、全費用のなかで工事費の割合がもっとも大きいと言われていますから、工期短縮はイニシャルコスト削減に直結します。メンテナンスに関しても、サバンナトラッカーは小さなサーボモーターで動くシステムで保守が簡単な上、設置高さが低いので従来のような高所作業車も不要です。モジュールは、追尾式のメリットを最大限引き出すため弊社で最適なものを用意していますが、要望に沿って他のパネルを設置することもできます」と青木氏。
つまりは、集光型モジュールの設置も可能ということで、現在発売に向けて試験運用とデータ収集をしている集光型モジュールを設置すれば追尾と相まって更なる収益アップも見込める。
新部材・新システムに果敢に取り組む同社について、青木氏は「いい商品を組み合わせてシステム化し、ムダなく稼働させることでIRRを最大限引き出すサービスを提供する。それが我々の使命です」と言い切る。
そのため同社では、厳しい基準をクリアしたメーカーの他、用地選定から建設、建設部材販売、ファイナンス、O&Mまで全てをカバーするアライアンスパートナーを全国に広げ、場所を問わず要望に対応できる体制を整えている。
IRRの確保がますます困難になる太陽光発電市場において、徹底した顧客利益の追求と技術の革新を追い求める同社の商品・サービスは、発電事業者のみならず、施工会社や部材を扱う商社等にとってもチェックしておきたいところだ。7月30日~8月1日に開催の太陽光発電の展示会PVJapan2014でもサバンナトラッカーを始めとした製品を見ることができる。
「サバンナトラッカー」の特長
- 大量生産でコストを大幅削減、他社従来製品比最大83%off
- 重機不要。簡単な整地のみで基礎工事が要らない
- 全国23ヵ所に運転サポート拠点 ・・・など
※その他の特長についての詳細は、下記ボタンから問い合わせ可能


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