新型接続箱、小型化で施工性・安全性がさらに向上

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河村電器産業の20A対応接続箱が大きな反響を呼んでいる。集電システムにより施工性に大きなメリットがある。新開発キャビネット、1000V対応接続箱も合わせ、技術とノウハウが詰まった同社製品を紹介する。

FITが32円時代に突入しても、引き続き活況を呈している太陽光発電市場。事実上の連系が不可となっても、低圧案件は依然として人気が高く、50~500kWのミドルクラス、さらにメガソーラーも増えている。すそ野が一段と広がっている太陽光発電だが、市場ではますますコストダウン、施工性の向上といった要求も高まっている。

河村電器産業はこうしたニーズに応え、ミドルクラスを中心にメガソーラーも踏まえた小型・軽量かつシステム全体としてコストダウンにも寄与する優れた新型接続箱を開発した。

効率的なパネル配置を実現する新型接続箱

太陽電池モジュール・接続箱設置図
接続箱を小型化したことで、モジュールの角度をより寝かせることに成功

新型接続箱の特長の一つは「小型化」。太陽光発電システムにおいて接続箱はソーラーパネル下に設置するが、九州、沖縄、離島地域などでは太陽光をより効率よく受けるためにパネル角度を10度、5度など他地域より寝かせて設置するケースが多い。

同社では、太陽光パネルを設置している各社へのヒアリングを実施して様々なソーラーパネルの傾斜角度を研究。その上で接続箱に求められるダウンサイジングの要望に応えた新設計の接続箱を開発した。

直流開閉器商品画像
コンパクトになった直流開閉器

接続箱の小型化が実現できたのは、同社のコア技術ともいえる開閉器開発の高い技術力による。新開発の開閉器は、従来比2分の1のサイズ。これにより新型接続箱は高さ(H)500㎜以下に抑えることが可能となった。

「接続箱はパネル下に設置するので箱自体の大きさ、特に高さは重要になります。新型接続箱は高さ500㎜以下と市場では最小クラス。様々なパネル角度、現場状況に対応できる設計です」と河村電器産業の河村将成戦略グループ長。「小さい」ことはこの他にも、例えば一人で運べる、設置できる場所が増える、といった施工性の点でもさまざまなメリットを生みそうだ。


新型接続箱のもう一つの利点は安全性。まず4回路単位でユニット化された開閉器とダイオードを採用したことで、配線を張り巡らせるのではなく極力配線レスに。見た目もすっきりさせてアセンブリー性も良くなった。また配線の接続点も大幅に減少。施工時の問題ではあるが、接続点から起こる事故の不安が極力解消されている。また、ユニット裏には逆流防止のダイオードを設置している点も操作性、安全性に一役買っている。

750V10A接続箱画像
500mm以下に小型化した新型接続箱

市場ニーズに応え、1000V接続箱も新発売

太陽光発電システムでは、1000Vの利用が広がってきている。1000Vは回路数を減らすことができ、システム全体としてのコストメリットも出てくるためだ。河村電器産業では今回、この1000Vに対応する接続箱も発売。こちらもダイオードを標準装備する安心・安全設計。豊富な導入実績がある同社のこだわりが随所に生きている。

太陽光発電のニーズの広がり、それに伴う配電機器への要求も日々強まっている。高い技術力と豊富な導入実績による様々なノウハウをベースに、絶え間ない製品開発努力を続ける河村電器産業。太陽光発電システムに欠かせない重要なバイプレーヤーだ。

【新型接続箱について】
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