施主と施工店を結ぶ最先端パワコン

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遠隔監視や出力制御機能などが既に基本機能として搭載されている最先端パワコンに注目が集まっている。再エネ先進国ドイツに本拠を置き、世界21カ国に拠点を持つSMAは、住宅用、産業用、メガソーラー用と多様なパワコンを展開している。

施主と施工店がWIN-WINになる遠隔監視

SMAジャパン株式会社 シニアセールスマネージャー 正木 章裕氏
SMAジャパン株式会社
シニアセールスマネージャー
正木 章裕氏

FITから3年、電力買取価格の低下や出力抑制など、太陽光発電の市場環境は大きく変化し続けている。そんな変化に確実に対応し、ソリューションを提供しているのがSMAの製品とシステム技術だ。施主はもちろん、発電設備を設置、管理、保守する施工店や工務店、建設会社等にとっても頼もしい存在と言える。

発電して電気を流し続けてこそ収益になるのがFIT。同社シニアセールスマネージャーの正木氏は「太陽光発電は発電設備の中でも最も無口な設備です。パネルに影がかかっても、パワコンが故障しても、なかなか気づくことができない。気付かなくて直さなければロスが増える。そのリスクを防ぐために、遠隔監視が必要なのです」と遠隔監視の重要性を説く。

SMAのパワコンには、遠隔監視機能が装備されており、その特長は、単にパワコンから出る電流を測るだけではなく、発電情報をインターネットサーバーに送ることだ。クラスターコントローラーという機器を使えば、最大75台までのパワコンを確実に監視・制御でき、パワコンのエラー番号まで確認することができる。

SMAのパワコンをウェブコネクトとクラスターコントローラーでインターネットへ接続することで、施主がエラーに気づくと同時に施工店、工務店へも情報が届き、エラーがパワコンにあるのか、それとも系統側なのか、もしくはパネルなのかを現地に行かずして把握できる。

ウェブコネクト
ウェブコネクト

正木氏は、「発電量の監視は基本です。更に、パワコンの発するメッセージを取り込むのが一歩進んだ遠隔監視。FITの20年間、発電設備を稼動し続けることを考えれば、発電システムの情報を施主と施工店が共有することは、安定した発電を続けるうえで非常にメリットがあると考えます」と話す。

実際、工務店は顧客の太陽光発電の情報をいち早く把握できることで、整備やメンテナンスなどのタイムリーな提案をすることが可能だ。また施主サイドでも、施工店と不具合の情報共有ができていることは非常に大きな安心にもつながる。

SMAのパワコンは、出力抑制についてもインターネットの環境があれば、信号のやり取りだけで細かい規制に応じた微調整ができる基本機能が全製品に搭載されている。

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