ニュートラルな立場から最適なO&Mサービスを提案

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太陽光モジュール、O&Mシステムなどの輸出入・販売を手がけるヨーロッパ・ソーラー・イノベーション。同社はこれまで培ってきたネットワークを活かし、9月より本格的にO&Mサービスをスタートさせた。同社の代表取締役 土肥 宏吉氏に新サービスについて話を聞いた。

9月よりO&Mサービスを本格スタート

ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション株式会社 代表取締役 土肥 宏吉氏
ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション株式会社 代表取締役 土肥 宏吉氏

ヨーロッパ・ソーラー・イノベーションは、ドイツの独立系O&M専門企業、グリーンテックに資本参加し、ノウハウやビジネスモデルを共有。同社が築き上げた施工会社のネットワークを活かし、9月より本格的にO&M事業をスタートさせた。

同社O&Mサービスはいたってシンプルなものだ。問い合わせがあると、プラントの詳細をヒアリングし、モジュールやパワコンのメーカー、遠隔監視はどんなソフトを使っているのか、土地の形状、日照時間まで幅広く情報を収集。発電量を最大化し、メンテナンスコストを最小化するため、必要なものだけをO&M項目として追加していく。メーカーにとらわれず、ニュートラルな立場から、最適な提案ができるのも強みだ。

プラントごとに最適化させるO&Mサービス

(左)太陽光発電所をモニターで一元管理できる、(右)日射量と発電状況を視覚化
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(左)太陽光発電所をモニターで一元管理できる、(右)日射量と発電状況を視覚化

さらに、ヨーロッパ・ソーラー・イノベーションはドイツの遠隔監視ソフトメーカー、パワードゥーとも提携を開始。グリーンテックを含め3社共同でオペレーター1人で1GW以上、数百箇所のプラント数を一元管理できるようなソフトの開発を行っている。

「基本パッケージをベースに、顧客のプラントごとのニーズに合ったオプションを付けていく。モジュールやパワコン、遠隔監視ソフト、架台などプラントデータを細かく確認しながら丁寧に、個別のO&Mメニューを提案していきます」と土肥氏は語る。

SMA 分散型高圧発電システム

Sunny Tripower 25kW
Sunny Tripower 25kW

同社は、SMAが日本市場向けに開発した、新型の25kWパワコン『Sunny Tripower 25000TL-JP』の取り扱いもスタートしている。

『Sunny Tripower 25000TL-JP』は、大規模な分散型高圧発電システムに高い効果を発揮する。「分散型の良さは、影や故障によるリスクを分散、低減できることです」。例えば、大型パワコンであればパネルの一部に影がかかると全体の発電効率に影響するが、分散型であれば影のかからないパワコンは通常発電するため影響が少ない。さらに、故障した場合の交換も簡単だ。

田淵電機 ハイブリッドパワコン

蓄電ハイブリッドシステム
蓄電ハイブリッドシステム

さらに、9月から田淵電機のハイブリッドパワーコンディショナと蓄電池がセットになったシステム『アイビス』も取り扱っている。

シチュエーションに合わせた3つの運転モードが『アイビス』の特長。1つ目は、日常的に経済性の高い充放電動作を行う「ノーマルモード」。太陽光発電中は優先的に売電を行い、電力負荷の高い時間帯には放電を行い、深夜、電気料金の安い時間帯に充電する。2つ目は、太陽光発電分を蓄電し、電力自給率を向上させる「節エネモード」。日中に太陽光発電の余剰電力を充電し、夕方・深夜に家庭内負荷相当の放電を行う。3つ目は、万一の災害や停電時に備える「蓄電モード」。昼間は太陽光の余剰電力、夜間は電力会社からの買電で常に蓄電池を満充電に保つ。

太陽光発電市場の行方

再生可能エネルギーの中でも太陽光発電は施工・設置などのハードルが低く普及スピードが速い。

「住宅用からスタートした太陽光発電システムが、全量買取制度の産業用太陽光発電システムへと大きく発展していき、今は蓄電池との組合せやHEMS等へと移ってきています。太陽光発電システム自体もメンテナンスフリーのイメージからO&Mの重要性が理解されてきています。これからの太陽光発電システムは幅広い活用方法に応じたシステムデザインがなされ、そしてそれぞれ最適な形でO&Mサービスが提供されていくことになるかと思います」。

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