用地開発からO&Mまで太陽光100MW建設、風力・水素事業の構想も(2ページ目)

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風速5m/s以下でも発電できる風力発電

同社が今後注力していくのが風力発電だ。資源に限りがある化石燃料ではなく、太陽光や水力、風力、バイオマス、地熱などの再エネは、政府としても導入や普及をバックアップしている。「数年先、太陽光発電の買取は一応、収束すると考えられます。そういった状況の中、風力発電を自分たちの得意分野にすることを考えています」と江﨑氏。

パワーマックスグループ
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環境省が全国の風況をデータベース化した「風況マップ」があるが、現在、それは年間平均風速が6m/s以上のところのもの。風力発電に適した場所は風が最低でも平均6~7m/sないと発電できないというのが一般的な考えだからだ。同社はそこに目を付けた。

「5m/s以下で使える風力発電機があればより多くの場所で発電ができ、風力発電の利用は高まるはず。川の上などでも発電が可能になるでしょう」と江﨑氏。「弊社は、電力会社や大手電機メーカー出身の人材が多くおり、海外企業とのネットワークを持っています。既に2社選定していて、現在、検証へ向けて取り組んでいるところです」と渡邉氏。

家庭用蓄電池やFCV関連事業の構想も

風力発電以外にも同社が手がけようとしている分野がある。それが家庭用蓄電システムだ。市場は自家消費の流れにある。「当社には蓄電システムの開発ノウハウの能力もあります」と江﨑氏は今後の展開を構想する。さらにその先には車載用蓄電池と家庭用蓄電池との共用や、自然エネルギーを使った水素製造なども視野に入れている。

渡邉氏は「水素生成に伴って酸素が発生するので、その使い道に関して産学連携で研究しています。いずれにしても水素製造は、ロングスパンで結果を出すことを考えています」という。同社は資源エネルギー庁が作成したエネルギー基本計画をベースに今後の事業計画を練っている。日本のエネルギー自給率はわずか6%。ほとんどは海外からの化石燃料に頼っており、その依存度は先進国のなかでも著しく高い。それだけに再生可能エネルギーの開発・普及は急務である。

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