高品質なヨーロッパ製オフィス家具を顧客とともに開発、低価格で提供

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CSRとして環境商材の開発に着手

スマイルの椅子

エコオフィスの次なるスタンダードと目されているのが、FSC認証のオフィス家具。FSC認証は、生物多様性に富む森林を経済的にも継続可能な管理をすることを目的に、適切な管理が行われている森林から産出された木材・木材製品を認証する制度で、ドイツに国際本部があるNGOのFSC (ForestStewardship Council、森林管理協議会)が運営している。

スマイルは、2008年より欧州の森林認証材による家具の開発・提供を行っている。

FSCが認定した第三者認証機関が森林(FM認証)と加工・流通(CoC認証)の2種類の認証を行い、認証した製品に対して、FSCのロゴマークを付与している。スマイルは、2008年にCoC認証を取得。家具業界におけるパイオニアとして、イタリアやデンマークなど欧州の森林認証材を使い、環境に配慮した家具の開発・提供に取り組んできた。

「顧客とともに、CSR(企業の社会的責任)として着手したのがきっかけ。商材として優れていたのは、環境先進国である欧州の製品だった」と同社生活産業事業部課長の中嶌三幸氏は振り返る。同社は、十数年前から高品質な欧州家具を取り扱っていたことが強みとなった。

「アスクル」最新号でエコなオフィス家具を大特集

オフィス用品の通販カタログ「アスクル」とのコラボレーションで開発したエコな欧州家具シリーズは、一昨年からスタートし、アスクルのカタログ「2010秋・冬号」では、木製オフィス家具8ページに渡って掲載されている。低価格帯からエグゼクティブシリーズまで、5シリーズのラインナップで展開する。中でも目を引くのは、低価格で打ち出したイタリア製オフィス家具だ。

「FSC認証に、低ホルムアルデヒドの最上位規格であるF☆☆☆☆(フォースター)を取得した究極のエコ商材。日本のJIS規格にも適合している。それを部材から自社生産を行うことにより、手に届く価格での提供を実現した。普及を促進することで森林保護などの環境保全に貢献したい」と中嶌氏。

例えば、木製デスクや書庫は1万円以下で定番シリーズを実現。「環境にやさしく、デザイン性に優れているが欧州家具は高い」というイメージを覆した。

販売チャンネルに合わせて商品を開発

同社では、メーカーや卸売り業者、小売店のニーズに合わせて、家具の開発や提供を行っている。「FSC認証ボードのみの提供やOEM生産などにも対応している。いま、新たな商品を開発するときに、"環境"に対する視点は不可欠。また、環境商材は付加価値として差別化要因になる。2011年は国連が定めた国際森林年でもあり、FSC認証商品は環境商材のデファクトスタンダードになる」と中嶌氏は語る。


■お問合せ先
株式会社スマイル
本社
〒551-0023 東京都板橋区成増1-30-13 サンリッツ三井生命ビル
TEL :03-6743-7065
http://www.smilecorp.co.jp/solution/furniture.html

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