太陽光発電所を長期安定的に運営するためのO&M技術者を駆け付け派遣(2ページ目)

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―現場駆け付けサービス「PVランナー」はどのような利用ができますか。

室田氏 サービスは2つのプランを用意しています。年間20回の駆け付け対応まで基本料金でご利用いただける「年間登録プラン」と、年会費無料で案件ごとに手軽にサービスをご利用いただける「オンデマンドプラン」です。太陽光発電設備の緊急時にサービスセンターに連絡をいただければ、現場にいちばん近いPVランナーに派遣を要請。72時間以内にメンテナンス技士が駆け付けて、原因を究明し一次対応にあたります。

例えば直近では、四国にある低圧の太陽光発電システムが発電停止してしまい、販売会社も太陽光事業から撤退していてどうにもならない、とJPMAにご相談があり、早速PVランナーに駆け付けてもらい、その日のうちに復電し、オーナーさんにはとても喜んでいただきました。

今後は2018年3月までに各都道府県3〜5社ずつ計200社程度の全国ネットワークを構築する予定です。全国で発電設備のトラブルに対する潜在的需要は増えていくことが予想されているのに、対応できる人材が不足しているのが現状です。

太陽光発電メンテナンス技士の実践講習
太陽光発電メンテナンス技士の実践講習

また、「竣工検査」サービスも新たに開始しました。竣工検査を行わずに、EPC事業者から初期不良の状態で発電設備を引き渡されるケースも多く、このサービスを活用することにより発電所の初期トラブルを未然に防ぐことができます。この竣工検査サービスもPVランナー登録社に担っていただく予定です。


―O&Mには標準ガイドラインがあるのでしょうか。

室田氏 昨年末、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)と一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)の共同作成による「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」が公表されました。このガイドラインの策定にあたっては、JPMAも資源エネルギー庁の連絡会議に参加しました。今後も引き続き協力していきたいと考えています。また、経産省・資源エネ庁では今年度、地方自治体や連携する企業を対象に太陽光発電の保守点検の地場人材育成などの委託を行っております。当協会にも複数の自治体から協力の問い合わせをいただいています。

今後も健全な再生可能エネルギーの安定運用と発電事業者の利益保全の力になれるよう頑張って行きたいと思います。


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   一般社団法人 太陽光発電安全保安協会
   東京都中央区日本橋人形町1-11-12



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