「蓄積した技術を後進に」O&Mトップ企業で再エネ拡大を後押し

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「環境ビジネスキャリア」は、環境・エネルギー分野に特化した転職支援サービスだ。『社会の課題をビジネスで解決する』をテーマに、優秀かつ志の高い人材を豊富に集めている。今回は、東京電力に長年勤務した経験を持つ技術者を、スマートエナジーに引き合わせた事例を紹介する。

O&M事業を立上げ、拡大していく責任者

発電開始後に安全に発電し続けるために必要な最新技術や現場データ、人材育成など、再エネの普及に欠かせない注目の新事業領域に保守・管理事業(O&M)がある。ここで紹介するのは日本国内トップクラスのO&Mサービスシェアを目指すスマートエナジーと石橋 毅氏が本サービスを活用して成果を得た例だ。

スマートエナジー株式会社 O&M部 副部長 石橋 毅氏
スマートエナジー株式会社 O&M部 副部長 石橋 毅氏

東電で蓄積した技術を、どう社会に還元するか

石橋氏は、新卒で東京電力に入社し、工務部で水力発電・変電の実務を経験し、系統運用部で系統保護の実務を経験した。水力発電は数百kWクラスから1,200MW未満クラス、変電では配電用変電所50万V未満クラスの保守・運用・工事業務を経験。系統保護では66kV~500kVの変電設備保護、送電線保護継電装置の取替計画、運用面に係る整定値計算、事故解析業務を行った。現場で活躍する石橋氏がなぜ転職を考えたのか?

「定年」を機に転職活動をスタート

事業所長として、9名の管理職と80名程度のメンバーの管理を担う活躍をした後、東電の社内人事制度の一つである「定年選択制」を活用して、関連協力企業へ転籍した。転籍先では電力設備や一般企業からの制御装置取替業務の受注や不具合事象の解決策立案など、電気技術者としてのこれまで蓄積した技術的ノウハウを活かして業務を行っていたが、自らの知識を活かしきれないとの思いがあった。今後年齢を重ね、過去を振り返った時に後悔するのではないか、と感じていたと、石橋氏。「持ち得ている知識を広く技術者に付与すべきであるという思いがあった」と当時を振り返る。55歳になって、初めての転職活動を行うこととなる。

「持ち得ている知識を広く技術者に付与すべきである」という思いがあった石橋氏
「持ち得ている知識を広く技術者に付与すべきである」という思いがあった石橋氏

現職を選んだ理由

転職活動時に2社からオファーがあったが、スマートエナジーは太陽光を含む再生可能エネルギーのメンテナンスを外部会社に任せないという経営方針、地球温暖化防止に貢献するという企業理念に惹かれ、自身が蓄積してきた技術の付与が可能であると判断し、入社を決意した。

今取り組んでいること

高圧連系・特別高圧連系太陽光発電所点検技術の研修実施、点検技術の社内体制確立。系統連系技術の研修実施。トラブル対応技術の社内体制確立という業務に取り組んでいる。

太陽光以外も展開へ

近い将来は風力発電、バイオマス発電、水力発電のオペレーション・メンテナンスに携わり、自らの技術の向上を図るとともに、持ち得ている電気理論、現場技術を当社社員はもちろん、広く社外にも付与できればと考えていると、石橋氏。

環境ビジネスキャリアの改善点

「環境ビジネスキャリアの転職サポートは、振り返ってみると他社の人材会社より積極的ではなかったように感じております。他社は毎日のように電話が掛かってきて、やはりやる気を感じました」(石橋氏)。「転職相談カウンセリング、企業紹介や、面接準備、入社までのフォローアップについては十分であったと感じましたが、やはり業界特化ということで候補企業数が絞られすぎていて、自分が初めての転職活動で判断が難しかった」「できれば、候補企業数をもっと多くしてもらい比較対象が複数社ある中で、納得いく判断ができる、よりよい転職支援できるように取扱い求人企業数を増やして欲しい」(石橋氏)。

環境ビジネスキャリアが得ている最新求人情報は、転職支援後に直接頂くケースが増えている。また求人企業の仲介パートナーも環境ビジネスキャリアHPで募集する。

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