FIT14円時代を勝ち抜く、パワコントップメーカーの解決策とは

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2019年度のFIT価格は14円/kWhとなる見込みとなっている。前年比では22%下がっており、今後の太陽光案件では、収益性が最重要課題となる。それでは、これからの時代、収益性を確保するには、なにをすればよいのだろうか。2015年以来、PCS出荷台数3年連続世界No.1のファーウェイに伺った。

高圧・特高のカギは1,500V+両面発電モジュール

1,500V対応のSUN2000-63KTL-JPH0
1,500V対応のSUN2000-63KTL-JPH0
1. 発電量2%UP以上が期待できる
2. ストリング遠隔で常時監視が可能
3. 集電箱・接続箱不要でコスト削減に貢献

HISとGTM Researchのレポートによると、2017年の世界市場において、分散型PCSのシェアがはじめて集中型PCSのシェアを上回った。一般的に分散型は、変換効率が高くなるため、発電量の増加に直結する。

1,500V対応のPCSは、すでにメガソーラー・ソリューションの主流として世界的な広がりを見せており、米国・インド・中近東・アフリカ・ラテンアメリカ各市場において、採用されるケースが増えているという。

「1,500Vで発電所を構成すると、1,000Vの場合と比べ、BOSコストを大きく削減することができます。理由は2つあります。1つ目は、1ストリングごとにつなげられる太陽光モジュールを増やせること。ケーブルなどの部材が減るため、部材コストを削減できます。部材を減らせるということは、システム構築が容易となり、建設コストが下げられ、O&M業務もしやすくなります。2つ目は、何より、発電ロスが少なくなるということ。トータルの発電量が増加します」とファーウェイの担当者は高電圧化のメリットを語る。両面発電モジュールと追尾式架台を追加採用することで、発電量はさらに上がる。

「ファーウェイの1,500V対応のソリューションは、マルチMPPT技術により、発電量を2%以上上げることができます。20年という運用期間を考えると、効果は非常に大きいといえます。また、ファン、ヒューズなどの消耗部品を使用せず、遠隔でストリング監視ができるため、O&M効率の向上にも期待できます。集電箱や接続箱の設置は不要なので、建設コスト・部材コストの削減も可能です」(ファーウェイ担当者)。

300%過積載と一体型ソリューションで低圧向けPCS市場に勝機

低圧向けのSUN2000-4.95KTL-JP
低圧向けのSUN2000-4.95KTL-JP
1. 300%過積載に対応
2. 遠隔自動診断でメンテナンスが容易に
3. 集電箱・データ収集装置がついてくる

現在の低圧向けPCS市場は、高圧向け市場に比べ、収益率がより問われる場となっている。そこで、いま注目されているのが、過積載だ。一般的に、「高い」とされる過積載は通常200%前後だが、ファーウェイでは300%の過積載に対応しているという。

低圧市場においても、初期コスト・O&Mコストの削減は重要な課題である。

「ファーウェイの低圧ソリューションでは、集電箱とデータ収集装置はセットで利用が可能です。そのため、無駄な部材・建設コストを削減できます」(ファーウェイ担当者)。

特に、低圧市場ではO&Mを効率的に行うことが大切だ。ファーウェイのPCSは常に「0-Touch」のメンテンナンスができるよう、IVカーブを遠隔で自動診断するオプション機能がある。現場に専門技術者を配置したり、専用の測定機器を設置する必要がなく、メンテナンスは容易となる。

自家消費への移行を見据え、新たなビジネスモデルを提案

自家消費型のSUN2000L-4.125KTL-JP
自家消費型のSUN2000L-4.125KTL-JP
1. 追加データ収集装置不要
2. RPR・OVGR・電力計は当社Smartloggerとの接続可能
3. 遠隔でのパラメーター設定可能

事業で使用する電力を100%再エネとすることを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」加盟企業の増加、脱炭素社会を目指す国際的な流れにともない、企業が自社施設の電力を賄う自家消費需要が年々増加している。

ただ、自家消費設備はFITでの売電設備と異なり、自社施設内の電力が供給できるよう、PCS対応が必要不可欠である。特に、電力供給制御や系統への連携を円滑に運用がある。

「ファーウェイの自家消費ソリューションは、自家消費設備に必要なソリューションを一括で提供することができます。特に使いやすさを意識してデザインしています」(ファーウェイ担当者)。

日本でも大手企業・大手電力で実績、ファーウェイ今後の展望とは?

ファーウェイは2015年の日本市場参入以来、日本で多くの実績を積み重ねている。

企業では、ソフトバンク、大和ハウス工業、丸紅、日揮といった大手企業。九州電力、四国電力、沖縄電力といった大手電力からも正式な認証を取得している。製品の品質・技術も認められており、JET認証では70以上の厳しい安全品質要件を完全にクリアした。

「2019年も日本の太陽光市場は世界の中でも重要視しています。これからも、日本市場に向けての研究開発への投資も継続して、コスト削減と収益向上に貢献し続けます」

今後も太陽光発電の継続を考えている企業、担当者は、同社の製品・ソリューションを注目しておきたい。

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華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)
TEL:03-6266-8008
〒130-0013
東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイースト7F


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