出力500W超の時代を切り拓く太陽電池モジュール『Vertex』(2ページ目)

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自家消費で求められるのは『高効率・高出力』『低コスト』『耐久性』

セミナーの第二部では、産業・商業施設向け製品のラインナップと導入事例が紹介された。

電気代削減やBCP対応、環境貢献による企業ブランド向上などを目的に、太陽光の自家消費を考える企業が増えている。

トリナ・ソーラー・ジャパン営業部の伊藤邦泰氏は「産業用途でもグリッドパリティ時代に突入したと言える環境下でモジュールに求められるニーズは、〈高効率・高出力化〉〈低コスト化〉〈耐久性向上〉の3つに絞られます」と話す。

こうしたニーズに応えるため、各モジュールメーカーはセルの大型化による高効率・高出力化と量産による低コスト化を進めてきた。なかでもトリナ・ソーラーは今年から166mmと210mm角のウエハの採用をいち早く決断。これまでの60セル(120ハーフセル)、72セル(144ハーフセル)に加え、新製品の『Vertex』という3本柱。全て、バックシートと両面ガラスの2タイプを揃えている。

産業屋上設置の導入事例としては、2019年5月から運転を開始しているYAMABISHI海老名工場がある。パネル出力162kWに蓄電容量420kWhのハイブリッド型蓄電設備を併設。余剰電力活用、ピークカット、災害対策に対応している。一方、2020年1月に運転を開始した電元社トーア津山工場の太陽光発電システムでは、太陽光+蓄電池で『完全自家消費』を選択。停電発生時には地域住民へ電力で無償提供し、BCP対策とあわせ地域への貢献も実現している。

YAMABISHI 海老名工場(神奈川県海老名市)

YAMABISHI 海老名工場(神奈川県海老名市)

電元社トーア 富山工場(富山県射水市)

C&Iワンストップソリューションを利用した電元社トーア 富山工場(富山県射水市)

こうした企業への導入は、開発から資金調達、設計、建設、運営管理までのワンストップ導入サービスで実施され、各企業のニーズに合わせたシステムを構築している。

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Trinasolar トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社
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