新たなレストラン形態のフラッグシップとして

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2020年12月3日『かっぱ寿司葛飾立石店』がリニューアルオープンした。多発する自然災害やウイルスへの対策として新たな設備を導入、防災・防疫の観点から新たなレストランの形を提案する。かっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトの常務取締役、林 浩二氏に、取り組みについて聞いた。

かっぱ寿司が考えるこれからの飲食業界「2本槍」

カッパ・クリエイト株式会社 常務取締役 戦略本部長 兼 営業本部副部長 林 浩二氏
カッパ・クリエイト株式会社
常務取締役
戦略本部長 兼 営業本部副部長
林 浩二氏

近年、益々被害が大きくなる自然災害、そして本年のような未知のウイルスが世界を脅かしている状況下で、飲食業界は今後どう変革していくべきか。

カッパ・クリエイトの林常務は「社会の在り方が根底から見直される今、レストランにも『美味しさ』『快適性』『従業員のホスピタリティ』に加え『安全・安心』の要素が強く求められています」と話す。

「そうしたニーズに応えるため、12月3日にリニューアルオープンした『かっぱ寿司葛飾立石店』では、プライム・スターが開発・製造する『再生可能エネルギー自立型防災タワーEPB(エマージョンパワーボックス)』と、空間除菌が可能な『B-ZONE(ビーゾーン)』を導入。「防災」と「防疫」2つの観点から、新たな店舗づくりに挑戦した。

災害時の頼れる防災ステーションとして

災害時の頼れる防災ステーションとして

今回導入した設備の一つである『再生可能エネルギー自立型防災タワーEPB』は、台風や地震など自然災害による停電の際に、来店者や地域の人々へ電力を届けられる装置。

災害時に問題となるのがスマホのバッテリー切れ。EPBには、停電時に最大同時に60人がスマホを充電できる小型リチウムイオン電池が整備されており、太陽光パネルで何度でも使用が可能となる。さらに、大型のLEDリチウムイオン投光器が配備され、停電した店舗内を明るく照らすことができる。

「これまで、お客様や従業員の安全を第一に考え、マスク、手洗い、消毒作業など徹底した衛生管理を実施してきましたが、さらに目に見える価値を提供したい。そんな中、お客様から『災害時に停電でスマホの充電ができない』『光がない』という声がありましたので、いち早くEPB導入を決めました。単なる回転寿司レストランではなく、一歩踏み込んだ新しい取り組みとしてお客様と地域を守る「地域の防災ステーション」。そんな存在になっていきたいと考えます。EPBについては、来期、数十店舗への導入を考えています」

ウイルス感染を未然に防ぐ、さらに一歩先の手を

ウイルス感染を未然に防ぐ、さらに一歩先の手を

一方、喫緊の課題であるウイルス対策としては、UVCランプを使ったエアロゾル空間除菌が可能な『B-ZONE』を導入した。

『B-ZONE』は、UVC殺菌灯を用いて、人体に影響を与えず、細菌やウイルスを死滅させる装置。内部に使用している殺菌灯は米国Steril Aire社製で、短波長紫外線で細胞のDNAを破壊し再生を阻止することでウイルスを死滅させる。紫外線強度は広い温度域で国内他社比較5~6倍の高出力を発揮し、1つで92ワットとエネルギー消費も非常に小さい。海外では、ホワイトハウスやFBI本部、ボストン美術館など、国内でも公共施設や大学、病院や介護施設などで多くの導入実績を持っている。

ウイルス対策については、空気中を『B-ZONE』で処理し、手に触れる部分は抗菌抗ウィルスコーティング処理を行っている。

「『ロードサイドに『かっぱ寿司』ができて嬉しい』から、『地域になくてはならない『かっぱ寿司』』となるための取り組みに力を入れていきます。その1つが、地域の防災ステーションとしての役割を担える店舗づくりです」

カッパ・クリエイトは、こうした防災対策、ウイルス対策を整えた店舗へリニューアルを行い目指していく。

「今回は新型コロナウイルスでしたが、今後またどんな新しいウイルスが出てくるか分かりません。これまでに人類が経験したことのないような災害も起こりえます。それに1つひとつ対応していくというよりは、継続的にお客様に安心していただく、従業員が安心して働ける店舗にしていくことが重要かと考えています」

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