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手書きの作業記録をデジタル化 アズビルが提唱するスモールスタートDX

計測と制御の技術を活用し、ビルや工場などの自動化・効率化をリードするアズビルが、企業のDXを推進するためのアプリケーション『現場でつくる作業記録サービス』を開発した。作業現場でのあらゆる手書き作業や紙への記録業務を、デジタルデータ化し、管理業務を効率化。これまで見えなかったことが、このアプリの導入で見えるようになり、次の取り組みへ。グランドデザインや要件整理、定義を行う大がかりなDXではなく、現場主導で、できることからスモールスタートで始めるDXとは。

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現場主導で今すぐ始められるDXとして注目を集める

『人を中心としたオートメーション』を理念に、計測と制御の技術で、あらゆる分野の課題解決に挑戦するアズビル。

時代の変化に柔軟に対応するべく設立されたアズビルのDX推進部であるITソリューション推進部。自社内や顧客企業のDXに寄与するシステムを企画する。

2021年1月に電子情報技術産業協会(JEITA)と情報政策委員会が公表した『2020年日米企業のDXに関する調査』の結果によると、『全社・部門レベルを合わせ、米国企業は約3割、日本企業は約2割がDXを実践中だが、未着手企業の多さでは、日米の差が大きく広がる結果(米国33.4%/日本18.3%)』となっている。

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DXというと、グランドデザインを設定してから進めるイメージがあり、企業や担当者からは「取り組みたいけど何から手をつけていいか分からない」「ハードルが高い」といった声が多い。また、経営側が主導となりIT化を推進しても、実際の現場はどう活用していいのか分からず混乱し、導入する側と使う側で大きなギャップが発生している。

アズビル ITソリューション推進部 鈴木 丈樹氏

アズビル
ITソリューション推進部
鈴木 丈樹氏

アズビルの『現場でつくる作業記録サービス』は、そうした『DXを進めたいけど、やり方が分からない』企業に寄り添うアプリ。ITの専門知識がなくても簡単にシステムを構築でき、各業務や現場単位で、これまで手書きで行ってきた作業記録をデジタル化し、活用することができる。

アズビルのITソリューション推進部、鈴木 丈樹氏は、「目の前にある手書きの業務を簡単にデジタル化するのと同時に、今まで記録できていなかった人の動きをデジタル化していくことができます。現場単位で必要な部分に気軽に取り入れることができ、検査や点検、警備業務、営業管理、展示会など、様々な現場で活用できると考えています」と話す。

専門知識不要、幅広いデータ活用が可能

『現場でつくる作業記録サービス』の機能は〈定義〉〈記録〉〈出力〉の大きく3つ。

〈定義〉とは、製造過程の不良の確認、在宅勤務の集計、営業報告など、各業務用途に合わせ記録画面を構築すること。プログラミングやデータベースの知識は不要で簡単に記録画面を構築できる。また、紙の記録では不可能だったQRコードからのデータ取得や写真などの画像記録など、多彩な入力フォーマットによる情報収集ができる。

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実際の現場での〈記録〉は、スマホやタブレット、パソコンで直感的に操作でき、ミスの削減や記録のための作業時間を大幅に短縮する。

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〈出力〉については、記録したデータをCSVで出力、BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)などと連携することで情報を分析し、これまで気づかなかった課題を見える化。より具体的な改善策を立てることで、スピーディにPDCAを回すことができる。また、記録データはクラウド保存されており、管理者はリアルタイムで情報を共有し、的確な指示や指摘をタイムリーに行えるのも特長の1つだ。

手書きで収集していた情報をデータ化することで、作業時間を効率化すると同時に、情報をより活用できるものへと変換する。同アプリでは、記録者、記録日時、記録場所(GPS情報)を記録データに自動で付与するため、作業情報だけでなく、作業者の動きも同時に収集することができる。

「これまで取れていなかった人の情報がデジタル化されることで、データを人材教育やスキルアップ、最適配置などに活用していくこともできます」と鈴木氏。

小さなPDCAを回し、成功体験を積む

アズビルでは、自社の湘南工場(神奈川県寒川町)で、実際に『現場でつくる作業記録サービス』を導入している。

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アズビル 湘南工場

自動調節弁や差圧・圧力発信器をはじめ、工場市場・ビル市場向けシステム製品のカスタマイズ生産、スイッチ・センサなどの生産を行う湘南工場は、アズビルグループのマザー工場として、グローバルに競争力のある生産体系の構築を目指し、先進的に生産改革に取り組んでいる。

これまでは、検査記録を紙に手書きし集計することで、製品の組み立て数、不良数、不良率などを出してきた。しかし、この方法では、月次のデータ集計と報告書作成に約40時間という膨大な時間がかかるにも関わらず、品質改善につながる本質的な課題が見えてこない。そこで、同アプリを導入。現状をしっかりと把握し、これまでのような経験や勘に頼るのではなく、不良の要因やポイントに合わせた具体的な対応策、改善策を作り出すことに役立っている。

また、2020年に出展した『計測展2020 OSAKA』では、同アプリを活用し、展示会での来場者とのコンタクト記録をデジタル化することで、スピーディに来場者情報を共有、分析。前日の来場者情報から翌日の傾向を推測することで、来場者に合わせた接客計画を立てることができたという。

アズビル

同アプリは現在、トライアルもあわせ約20社が導入しており、製造の検査、設備点検記録、現場作業の管理業務、人材配置の業務指示など、導入用途は多岐にわたる。

アズビルでは、IT化やDX化にハードルの高さを感じる企業のために、同アプリの運用サポートプランも用意。専門スタッフが各企業の状況を理解したうえでサポートする。まずは目の前にある紙をデジタル化するところから…。小さなPDCAを回して、成功体験を積み重ね、スモールスタートでのDXを実現していく。

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アズビル株式会社 アズビル株式会社
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