「棒ラーメン」の製造販売で知られるマルタイ福岡工場が実践するエネマネ

『棒ラーメン』の製造販売でおなじみのマルタイ。同社の福岡工場にはコージェネをはじめガス空調やLED照明、太陽光発電など、様々な設備が既に導入されている。同社は、省エネ化とCO2削減を加速させるために、ヤンマーエネルギーシステムが展開する初期投資0円のエネマネサービス「Enerico(エネリコ)」を採用。工場や事業所などのエネルギーを見える化し、既存の設備や機器を最適運用することで、さらなる省エネ化・CO2の削減を実現する。
(1)「Enerico(エネリコ)」の概要 (2)製造工場への導入によるエネルギー見える化・効率化の最新事例 について資料を公開しています。こちら、もしくは文末よりダウンロードできます。
エネルギー機器メーカーの視点で、エネルギー課題の最適解へと導く
ヤンマーエネルギーシステムは、ヤンマーグループの中でエネルギーシステム事業を担う会社として2003年に設立した。機器の開発から製造、販売、施工、メンテナンスまで一貫して対応し、これまでに国内の販売台数におけるシェアは、ガス空調30%、コージェネ60%、

エネルギーソリューション営業本部
ソリューション戦略部ビジネス開発グループ
長尾 昭宏氏
もともと、非常用発電機や空調機のようなシステムを販売してきた歴史を持つが、近年は機器開発・製造で培った技術やノウハウをさらに進化させ、各設備の連携による施設全体でのエネルギー効率化に力を入れる。
昨年からサービスを開始している『Enerico』は、工場やホテル、病院、事務所、商業ビルなどのエネルギーに関する多種多様な課題を解決することが期待される。現場の電気や熱の利用状況を見える化し、最適制御・省エネ診断することで、省エネ(エネルギーの削減)・省コスト(エネルギーコストの削減)・省テマ(エネルギー管理業務の削減)を実現する。
同社ソリューション推進室 技術開発部 熱電グループの長尾 昭宏氏は「企業のエネルギーに対する課題を、システムと人材で解決するのが『Enerico』です。弊社のコージェネやガス空調などの機器はもちろん、エネルギー全体を熟知することで、エネルギーの相談役として、お客様の望む設備、システムを創り上げていくのが、このサービスの特長です」と話す。
初期投資0円で、エネルギー課題とその改善策を見出す
エネルギーに関するニーズは様々で、経営サイドが、省エネによる企業価値の向上、SDGsやESGへの取り組み、CO2削減、BCP対策などを求める一方、現場では、省エネの実現や機器の効率化、管理作業工数の削減など、より身近な課題の解決を求めている。

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このようなニーズに対して、定額制のエネルギーサービスである『Enerico』は、初期投資0円・月額10万円からスタートできる。ヤンマーがエネルギーマネジメントシステムや発電機を導入するため、企業は資産保有がなく、万が一の機器の故障にも費用負担の心配がない。
特に、全体的なエネルギーを俯瞰するような中央監視盤を持たない中小規模の工場や病院、事務所などでは、コージェネやガス空調が単体では設備されているものの、設備全体としての運用が最適化されておらず、無駄の多い状態であることが多い。その無駄を削減するのが『Enerico』で、熱と電力をリアルタイムで監視しながら、設備全体のエネルギー消費量を低減していく。

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マルタイ福岡工場にサービス導入 光熱費・CO2削減に貢献

実際に『Enerico』を導入したのがマルタイの福岡工場だ。『棒ラーメン』の製造販売でおなじみの同社だが、福岡工場にはコージェネをはじめガス空調やLED照明、太陽光発電など、様々な設備が既に導入されていた。これらの設備や機器の連携・効率化を図りCO2削減を図ることが目的だ。

導入の背景には、省エネ法への対応があった。年間のエネルギー使用量(原油換算値)が1,500klを超えれば、省エネ法の対象企業となり、経済産業省への報告業務などが大きな負担となる。それを避けるためエネルギー使用を効率化するというわけだ。

『Enerico』を活用して空調エネルギーの最適化を実施、工場全体のデマンドの平準化を達成し、10%の光熱費削減と5%のCO2削減を実現している。工場からは『各設備のきめ細かな自動運用で、管理運用者の負担が大幅に減り、省エネ法への対応という意味でも、大きな成果があった』と評価された。

『Enerico』の導入には、まずエネルギーの利用状況をヒアリング。各要望に応じたサービスを提案し、初期投資ゼロでエネルギーサービスとして契約。設備やシステム導入後は、『データ分析→運用改善→省エネ提案→システム改善』のサイクルを上手く回すため、豊富な分析力と改善ノウハウを持つヤンマーのエネルギー担当がサポートする。

長尾氏は「現状は、コージェネやガス空調がメインとなっていますが、今後は太陽光との組み合わせが重要になっていくかと思います。脱炭素に大きく寄与する太陽光との組み合わせについては、今後さらにブラッシュアップしていきたいと考えています」とこれからの展望を語る。
ヤンマーの「Enerico(エネリコ)」についての詳細資料を公開しています。こちら、もしくは文末よりダウンロードできます。


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