ソーラーエッジ、発電所の「安全性」「発電量」を最大化する新型パワコン発表

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FIT制度10年目を迎え、太陽光発電所のリパワリングやセカンダリビジネスが本格化。一方で産業界ではFITから自家消費への流れが加速する。そんな中、ソーラーエッジが産業用途のパワコン新製品を発表。既設の太陽光発電所のリパワリングやオンサイト型の自家消費太陽光発電などの用途で、発電量最大化やコスト削減、非常時の安全性確保を実現する。

※新ソリューションに関する詳細資料を公開しています。こちら、もしくは文末より資料がダウンロードできます。

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リパワリング、セカンダリビジネス需要に向けROIを高める

2022年、FIT制度がスタートし10年目を迎え、太陽光発電所のリパワリングやセカンダリビジネスの検討が具体化している。

リパワリングにおいて、特に更新時期が重視されるのが主要部品の代表格であるパワコン。FIT初期に採用された集中型パワコンは約10年が更新の目安とされる。また発電所オーナーにとっては、リパワリングで発電量を向上させ、O&Mコスト削減を図ることで発電施設の資産価値や売電収益を高める機会でもある。

こうしたリパワリング需要に最適なパワコンがソーラーエッジから発表された。集中型パワコンと分散型パワコン双方の優位性を取り込んだ「三相シナジーパワーコンディショナ(出力120kW)」だ。

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三相シナジーパワーコンディショナ(出力120kW)

同製品は集中管理インターフェースであるシナジーマネージャーと、その制御下にある2~3台の同型パワーコンディショナユニットから構成される。例えば出力120kWモデルでは、シナジーマネージャーと40kWユニット×3台で、1台のパワコンとして機能する。

同社パワコンの最大の特長はMPPT機能をもつパワーオプティマイザをモジュール側に、DC/AC変換機能をパワコンに配置することで、モジュールレベルで出力最適化を実現したことだ。そのため発電所の運営開始後にできた周囲の障害物(電柱・木・建物)の影による影響を低減。加えてモジュールレベルでのモニタリングにより、O&Mコストも最小化する。

また、発電能力を劣化させるPIDの抑制機能を内蔵しており、オプションで有効化することができる。PIDは設置時には確認できず、発電を続けるうちにモジュールの出力が低下する現象で、FIT初期に導入した案件に多い。

さらに通常の分散型パワコンを複数台使用する場合に比べ、接続箱、ケーブルなどBOSコストや作業時間を大幅に低減。加えてインバータユニットの設定やメンテンスも、シナジーマネージャーを通じて同時に行えるので工数が削減できる。一方、集中型パワコンに比べると、3台のユニットが個別に稼働しているため、ダウンタイムを最小化できるというメリットがある。例えば、120kWモデルのユニット1台に不具合が発生しても、残り2台(80kW)は稼働し、発電機会の損失を最小限に抑えることが可能だ。

残りのFIT期間をにらみ、発電量を最大化し、さらにO&Mコストの低減を図ることで、ROI(投資収益率)を高めるためには、的確な時期を選定し、迅速な対応が求められる。

オンサイト発電所の安全性を向上する「SafeDC」「アーク障害保護機能」も内蔵

キャプション
千葉商科大学の設置事例
ソーラーエッジのソリューションを導入し発電量と安全性を最大化する
(屋根上設置事例に関する詳細資料ダウンロードはこちら※)

新型パワコンはオンサイト型の自家消費発電にも強みを発揮する。例えばオンサイト型は野立てに比べより高い安全性が求められるが、同製品には緊急停止時に、モジュールレベルで直流電圧を安全なレベルに降下させるSafeDC機能が内蔵されている。

さらに継続的にアークを検知し、アークを検出した場合にパワコンをシャットダウンするアーク障害保護機能も搭載。こうした安全機能により、工場や倉庫等の屋根上に設置する太陽光発電システムをより安心・安全に運用管理することができる。

複雑な屋根面でも、最大限にパネルを設置し、発電量を最大化できるのも特長だ。モジュールレベルで出力最適化し、モジュールの枚数や出力によらない固定ストリング電圧を実現。モジュールの直列数を増やすことで発電性能を高めるとともに、サイト設計の制約を解消し土地・スペースを活用した自由なデザインが可能となる。

革新的な「試運転機能」より迅速な設置・設定・連系が可能

三相シナジーパワコンが注目されるのはこうした発電性能や安全性に加え、最小限の人数で設置・設定できる優れた施工性と「試運転機能」を備えていることだ。

通常、集中型120kWパワコンは重量が100kgを超え、運搬・設置するには重機が必要だ。しかし、同製品はユニット型デザインで軽量化されており、作業者2人程度で設置・施工することができる。さらに、新たに搭載された「試運転機能」によって、設置・設定・連系の各工程が適切に行われているかを受電前に検証することができる。

発電所オーナーやEPC・施工業者にとっては工期短縮、コスト削減につながり、大きなメリットが得られる。

最近、モジュールをはじめとして太陽光発電周辺機器調達では納期の遅れが目立つ。ソーラーエッジではグローバルかつマルチベンダー制によるサプライチェーンマネジメントにより日本市場への安定供給を維持している。

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