CO2排出量を実質ゼロにするエネルギーをアストモスが提供

重油などよりも環境に優しいとされるLPガス。設備やプロセスの変更なしで、CO2排出量実質ゼロを実現するというカーボンニュートラルLPガス(CN-LPG)について、アストモスエネルギーの国内事業本部新事業開発部 部長 石丸 成男氏が環境ビジネスフォーラムで講演した。

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アストモスエネルギー 国内事業本部新事業開発部 部長 石丸 成男氏
アストモスエネルギー 国内事業本部新事業開発部 部長 石丸 成男氏

LPガス取扱量 世界トップクラス、国内シェア25%

LPガスを軸としたエネルギーを供給し、総合エネルギーソリューションカンパニーを目指しているアストモスエネルギー。2006年に、出光興産グループと三菱商事グループの液化石油ガス部門およびLPガスユニットが統合して発足したLPガス元売である。LPガス取扱量は世界トップクラスであり、国内販売シェアは25%。全国300社以上の特約店ネットワークを有している。

LPガスは、パイプラインで供給されるガスとは異なり、一般的に事業者の敷地内のタンクに貯蔵、使用されるため、「分散型エネルギー」に分類される。敷地内に備蓄しておくことで、非常時にも利用できる可能性が高く、近年ではBCP対策としても注目を集めている。また、重油と比べて燃焼性がよくCO2排出量も相対的に少ないことから環境性の高いエネルギーとしても知られる。

災害時におけるインフラ供給の復旧日数例と各エネルギーのCO2排出量比較表
災害時におけるインフラ供給の復旧日数例と各エネルギーのCO2排出量比較表

同社は、LPガス以外にも、高効率ガス空調(GHP)や省エネ給湯器「エコジョーズ」など、省エネ・省CO2機器の普及を促進し、事業者や家庭でのエネルギー運用・管理をサポート。2009年からは家庭用燃料電池「エネファーム」も取り扱っており、累計販売台数は約4,000台に上る。

エネルギー源を変えるだけでカーボンニュートラルを実現

世界中で脱炭素化に向けた流れが加速する中、工場など事業所のCO2排出量削減に向けて、アストモスエネルギーが提案するのが、カーボンニュートラルLPガス(CN-LPG)である。「事業者はボイラーや炉、燃料施設など運営プロセスを変えることなく、エネルギー源をCN-LPGに転換するだけでカーボンニュートラルを実現できます」と石丸氏はその特長を話す。

CN-LPGとは、採掘から燃焼工程までで発生する温室効果ガスを、世界各国の環境保全プロジェクトによって創出されたCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)することで、利用に伴うCO2排出量を実質ゼロにしたもの。ここで言う環境保全プロジェクトとは、地球規模での温室効果ガスの削減・排出抑制に加え、現地での雇用創出や生物多様性の保護などSDGsにも関連している。

CN-LPGにおけるカーボンオフセット
CN-LPGにおけるカーボンオフセット ▲画像をクリックすると拡大します▲

「CN-LPGへの転換では一般的に既存の設備やプロセスを活用できるため、導入スピードが速い。社内におけるCO2排出状況の認識や削減の意識づけなど、脱炭素経営に向けた仕組みをスピーディに構築できます。また、CSRやIR報告書などで、社外向けに開示する実績の一つとしても活用できます」と石丸氏。

最近では、東証プライム上場総合設備企業や大手食品商社などが、脱炭素経営に向けた施策の一つとして、CN-LPGの導入を行った。

LPガス活用で省エネ・省コスト・CO2削減
レジリエンス性向上も

さらに、アストモスエネルギーはBCP対策を実施する事業者向けに、LPガスを活用した「レジリエント・パック」を提供している。このパッケージでは、LPガスと電気・熱を生成するコジェネレーションシステムを組み合わせることで、CO2の排出量削減のみならず、通常運転時の省エネ・省コストや、非常時のレジリエンス性の向上に寄与する。

コージェネレーションシステムでは、発生電力を電力利用設備へ供給する一方、排熱で加温した水を、温水利用設備へ供給するため、電力コストの抑制とボイラー燃料の削減につながる。レジリエント・パックのコージェネレーションは停電対応などで、非常時における事業継続の一助となる。

コージェネレーションシステムによる発生電力および温水の活用の流れ
コージェネレーションシステムによる発生電力および温水の活用の流れ
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「特に、A重油ボイラーを使用する事業者や、オール電化施設の事業者のレジリエンス性や環境性の向上、およびコスト削減に有効です。また、温水や蒸気など、一定の熱需要がある事業者において、最も効果を発揮するシステムです。いつ起きるか分からない災害に対して多額の投資をすることを躊躇する事業者も多いかと思いますが、同システムを導入すれば、通常操業時でも効果を存分に発揮し、きちんと投資回収しながら非常時に備えることができます」と石丸氏は強調する。

同社の「レジリエント・パック」は、BCP対策を強化しながら、環境性を向上させ、エネルギーを最大限に有効利用できるシステムとして、食肉加工事業を担う大手企業の事業所にも導入されている。

過渡期の事業活動を支えるCN-LPG

2050年カーボンニュートラル実現に向けた過渡期において、事業者は、より環境負荷の低いエネルギーを利用しながら、段階的に脱炭素化を図っていくことが求められている。アストモスエネルギーが提案するCN-LPGへの転換は、設備やプロセス変更が不要なため、コストおよび労力負担を最小限に抑える形で、エネルギー利用で発生するCO2排出量実質ゼロを実現する。さらに、コジェネレーションシステムを組み合わせれば、再エネへの切り替えが難しい熱利用においても、省エネ・省コスト化を図りながら、効率的に非常時への備えを強化することができる。「今後もCN-LPGの導入拡大を図りながら、総合エネルギーソリューションカンパニーとして、お客様の脱炭素化への移行をサポートしていきたいです」と石丸氏は今後の展望を語った。

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