オフィスにおける脱炭素を支援するエプソンの『環境配慮型オフィス』

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2024年2月28日~3月1日の3日間、東京ビッグサイトで開催された脱炭素経営EXPO。エプソンブースでは、「見逃していませんか?オフィスでの脱炭素施策」をテーマにさまざまな商品やサービスを提案。複合機を活用したペーパーレス化やオフィスで紙を循環させる『PaperLab(ペーパーラボ)』など、同社独自の提案が来場者の関心を惹きつけた。

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環境貢献へ強い意志表示

先日開催された脱炭素経営EXPOで、エプソン販売はオフィスにおける脱炭素経営に貢献する商品・サービスを紹介した。同社では、エプソングループの長期ビジョン『Epson 25 Renewed』にもとづき、環境負荷の低減に注力し、顧客の課題解決に繋がるソリューションを提案する。今回の展示会では、乾式オフィス製紙機『PaperLab』をはじめ、CO2排出削減に貢献する複合機『エプソンのスマートチャージ』やオフィスのペーパーレス化、環境経営の第一歩を支援するコンサルティングサービス『サステナビリティ経営の推進支援サービス』などを紹介し、来場者へ同社独自の『環境配慮型オフィス』を提案した。

『紙の未来を変える「PaperLab」』のメッセージが来場者の目をひくエプソンブース。まずはエプソンが掲げる『環境配慮型オフィス』の提案について全体像を説明する。

省エネ・省コストのインクジェットプリンターと、水をほぼ使わない乾式オフィス製紙機の組み合わせで創り出す『環境配慮型オフィス』について「まずはオフィスにおける紙の使用量を減らす。どうしても印刷が必要な時は消費電力の低いプリンターで印刷する。使用後に破棄する用紙は『PaperLab』で新たな紙に再生させオフィス内で紙を循環させる、というのが我々の提案する『環境配慮型オフィス』です」とエプソン販売の山田 明氏。

エプソン販売 グリーンモデル推進部 山田 明氏
エプソン販売 グリーンモデル推進部 山田 明氏

プリンターを製造する会社でありながら、自らペーパーレスを推進する。同社のビジネスだけではない部分に存在意義を掲げるエプソンのフィロソフィーと環境貢献へ向けた強い意志が伝わってくる。

エプソンが社内で実践する
環境配慮型オフィスとは?
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他社との連携でペーパーレスを支援

「紙の循環を描いた時に、最初にやるべきは、使う紙を減らすことです」

ブースにはペーパーレス支援のコーナーを設置。企業のオフィス業務において紙の使用頻度が高く、ペーパーレス化への関心が高いFax、捺印、請求書などの業務にフォーカスした電子化ソリューションを体験できるコーナーとなっていた。

FAXについては、複合機で受信したFAXを印刷せずPDFでファイルサーバーに保存。さらにNTTデータNJK社の文書分類ソフトウェア『e.Document Sorter』と連携し、受信した多種多様なドキュメントを自動で的確に仕分けする。

FAXで受信した紙を該当する部署や担当者へ属人的な判断で振り分けていた作業を自動化することで、ペーパーレスだけでなくワークスタイル変革にもつながるソリューションだ。

捺印についても、決済業務や承認ワークフローの電子化を推進。業務の簡素化とリモート化、検索性の向上を実現している。また、請求書についても、他社のソリューションも活用し、書類のやり取りをクラウド上で完結させ、ペーパレス化を促進する。

このように、エプソン単独ではなく、他社のソフトウェアやサービスと組み合わせることで、より快適で働きやすく環境に配慮したオフィスの実現をめざしている。

紙資源循環の世界を体感

ペーパーレス化を推進した上で、どうしても印刷しなければならない紙については、『環境に配慮した印刷』を進める。

印字プロセスに熱を使用しないインクジェットプリンターは、レーザープリンターに比べ省電力で、CO2削減にも貢献する。現在使用中のレーザープリンターをエプソンの『スマートチャージ』に変えるだけで、CO2排出量を47%以上削減することができるという(エプソン調べ)。※1

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エプソンでは、社内の複合機やプリンターなどの稼働状況を把握したいお客様に、最適な出力環境の改善案をご提案する「出力環境アセスメント」を提供している。社内ネットワークに専用調査機を接続するだけで、各機種の出力枚数やカラー比率、電力消費量などの情報が自動収集できる。

ある病院では、既存の環境を可視化し、レーザープリンター535台をインクジェットプリンター489台に置き換えたことで、年間消費電力を41,538kWhから5886kWhに、CO2排出量を年間17,279kgから2,448kgへ大幅に削減できたシミュレーション結果もある。※2

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さらに、印刷し廃棄しなければならない紙については、乾式オフィス製紙機『PaperLab』で再生し社内で紙を循環させる。『PaperLab』は水を使わず繊維素材を価値あるカタチに変える独自の『ドライファイバーテクノロジー』を搭載。従来機のリフレッシュモデルを2024年春に、秋には現在開発中の『新型PaperLab』の商品化を目指している。ブースでは、機器の紹介と、実際にオフィス製紙機で再生された紙のアップサイクル品の実物展示を行った。

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その他、脱炭素へ向け『何から始めて良いかわからない』という声に対し、簡単なヒアリングを通じて脱炭素経営を導出するサービス『サステナビリティ経営の推進支援サービス』もパネル展示で紹介。これからサステナビリティ経営に取り組みたい方はもちろん、すでに推進している企業でも何か困り事のある方は、無料で相談にものってくれるそうだ。興味のある方は、エプソンのグリーンモデル推進部の活動紹介ページでご確認を。

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エプソン販売株式会社
https://www.epson.jp/

エプソン販売株式会社

※1 エプソンのスマートチャージ対応A3複合機各機種のTEC値とENERGY STAR®画像機器基準Version3.0にて定められたTEC基準値で比較した場合の削減比率。(<LX>シリーズは60ppm機、<LM>シリーズは40ppm機、<PX>シリーズは24ppm機のTEC基準値と比較)

※2 ・提案当時(2020年)のデータとなります。
・お客様の印刷環境を刷新するご提案の一部であり、機種同士を比較するものではございません。推定消費電力量、並びに推定CO2排出量はTEC値を基にしたシミュレーションとなるため、実態の削減効果とGAPが出る可能性があります。
・また対象台数や機器構成により削減効果は異なります。上記の詳細(既存機種、提案機種等の情報)は開示しておりません。

・【年間推定消費電力量】:出力機器の総TEC値×52週で算出。
 出力機器のTEC値については各製品のホームページもしくは国際エネルギースタープログラムへの登録情報を参照ください。
 公開されている参考値の単位がkWh/週ではない場合は、下記値に変換して計算。
 (1)単位がkWh/年である場合は、52週で割った値をTEC値として扱う。(2)単位がkWh/hである場合は、公開値×24時間×7日をTEC値として扱う。
 機種においてTEC値が公表されていない場合は、国際エネルギースタープログラムのプリンター基準、複合機基準もしくはデジタル印刷機基準における最大標準消費電力量の基準値を機器のTEC値として使用。複写機は複合機として扱っています。
・【年間推定CO2排出量】:消費電力のCO2排出係数を0.416kg-CO2/kWhとし、年間推定消費電力量×CO2排出係数で算出。

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