ダイヘン、CO2・コストを大幅削減できるリユースバッテリーパッケージを開発
ダイヘンの「リユースバッテリーパッケージ」は、新品の定置型蓄電池と比べて初期費用を約3割以上カット。また、バッテリー製造時のCO2排出量がゼロのため環境負荷も低い。さらに、既存の太陽光発電設備と連携することもできエネルギーの有効活用にも貢献。ダイヘンが開発した太陽光発電所向け蓄電池システムの実力に迫った。
バッテリー製造時のCO2ゼロ 太陽光へ追加設置も可能
ダイヘンの「リユースバッテリーパッケージ」は、電気自動車(EV)の使用済みバッテリーを再利用した産業用の定置型蓄電池とパワコン、変圧器、切替回路を一体化したシステム。バッテリー製造時のCO2排出量がゼロとなるため、新品の蓄電池と比べて需要家のスコープ3のカテゴリー1(購入した物品・サービスの排出量)を低減するのに役立つ。
バッテリーの再利用にあたっては、EVバッテリーの再利用技術をもつフォーアールエナジーが世界基準の安全規格に準じて再製品化。
リユースバッテリーパッケージの大きな強みは、既存の太陽光発電設備に追加設置できること。ダイヘン独自のエネルギーマネジメントシステム(EMS)である「Synergy Link」が標準搭載されているため、太陽光発電の余剰電力の有効活用や受電電力のピークカットなどによってエネルギーの最適利用を実現する。信頼性の高い非常用電源として、BCP対策も強化できる。
今後、社用車の電動化が進むと複数台の同時充電によるデマンド超過が懸念されるが、リユースバッテリーパッケージを導入すれば、充放電を適切にコントロールして最大デマンドを抑制し使用電力の平準化が可能だ。これにより、基本料金を抑えることができ、電気料金の削減にも寄与する。
イニシャルとランニング 双方のコストを大幅削減
リユースバッテリーパッケージは使用済みバッテリーを再利用しているため、一般的な新品の蓄電池より導入コストを3割以上抑えられる(ダイヘン調べ)。バッテリーの再利用によって蓄電池そのもののコストを抑え、さらに連系盤の一体化などによってシステム全体のコストダウンを図った。蓄電池を導入する際のハードルである初期投資を抑えられる点も魅力だ。
また、一般的な定置型蓄電池よりランニングコストも低い。通常、新品の蓄電池には冷却のためにエアコンを使用するが、リユースバッテリーパッケージはファンを採用することで電気料金を抑えている。ファン方式のリユースバッテリーパッケージは、エアコン方式の蓄電池と比べて空調のための電気料金を約9割削減できる(ダイヘン調べ)。
ダイヘンのリユースバッテリーパッケージは「環境負荷やコストを抑えつつ、CO2排出・電気料金を削減したい」という需要家のニーズに力強く応える。
株式会社ダイヘン
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