三菱自動車軽商用EV 企業で進む導入理由とその背景

  • 印刷
  • 共有

国内エネルギー消費の23%を占める運輸部門では、世界的な脱炭素の流れの中、ガソリン車からEVへの転換が求められる。物流各社でのEVの導入が増えており、三菱自動車の軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」に関心が寄せられている。三菱自動車 国内営業本部長の石川 善太氏に、同車の特長や導入メリットなどを聞いた。

ダウンロード資料イメージ
▲資料がダウンロードできます
三菱自動車 国内営業本部長 石川 善太氏
三菱自動車 国内営業本部長 石川 善太氏
1991年三菱商事入社、自動車第三部配属。アジア、欧州への三菱自動車製品の輸出・販売業務に加え、現地販社・ファイナンス会社へ出向。同社にて自動車北アジア部長、産業設備事業部長などを経て、2020年より三菱自動車工業 国内営業本部に着任、2021年より国内営業本部長を担う。

――「ミニキャブ・ミーブ」は、日本郵便など物流各社で導入が増えています。普及の背景はどこにあると考えますか。

カーボンニュートラル時代を見据え、企業や自治体などで先行してEVが普及していくと考えています。社会の脱炭素化の流れが強まる中、サステナビリティ経営や環境経営の観点で、多くの企業が果たすべき責任をより強く意識し具体的なアクションを起こし始めています。

社用車をガソリン車からEVに変えることはCO2削減を実現する上で有効で比較的取り入れ易い施策の一つになります。そうした背景から商用EVの導入が増えているのではないでしょうか。

また、EVは給電機能があり、災害時の備えとしても有効なので、自治体からの災害時対策としてのニーズも増えています。

三菱自動車の軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」
三菱自動車の軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」

――導入先の企業からは、どのような反応がありますか。

例えば、運送会社からは、「早朝や夜間に配送する際、エンジンをかけながら一時停車する場面において、EVだと音が静かで助かる」という声や「振動が少ないことで運転しているドライバーの負担・疲労が軽くて済む」という話はよく聞きます。ドライバーの労働環境を重視されるお客様が多いので、そういった点は喜ばれています。

また、専用の永久磁石式同期型モーターを搭載しているので、走り出しから最大トルクを得られます。そのため、ガソリン車と比べ加速性能が高く、ストップ&ゴーがスムーズだという点も導入が増えている理由の一つかなと思います。上り坂でも荷物を積んでスイスイ走ります。そういった面でもドライバーのストレスを低減できているのではないでしょうか。

ランニングコストの低さについても好評いただいています。補助金を活用すれば200万円を切る価格で購入できますし、昨今はガソリンの価格が高騰しているので、電気の方が安く、乗れば乗るほど経済的メリットを享受することができます。

メンテナンスや充電カードといったサービスをセットにしたパッケージを用意し、車両代金と電気代をセットにしたリースプランも検討を進めております。

また、現在注力しているのは、中古車の残価設定。リースするときは、残価設定をいくらにするかが重要で、それが月々のリース料金に反映されます。EVはバッテリーコストが将来的に下がると考え、残価を保守的に見積もる会社が多く、そのため、月額のリース料金が上がってしまうことが多い。そこで、当社では、中古EVの適切な価値というものを正しく評価する方法についても研究・開発を行っています。

――どのような用途での使用が適していますか。

軽EVは電池容量に制約があり、走行距離が比較的短かいラストワンマイルでの使用が、非常に親和性が高いと考えます。導入先も、運送会社だけでなく街中のクリーニング屋、花屋、水道工事といった個人事業主のお客様、荷物は多く積むが距離はそれほど走らないといったお客様にとっても相性は良いです。

ほかにも、工場内配送や拠点間配送といった用途に活用したいというニーズも高まっています。

――EVを導入する際に、ガソリン車と比べた航続距離の短さというのは一つのハードルになるかと思いますが、そのあたりはいかがでしょう。

「うちは1日200km以上走行するから導入できない」という声をお客様から聞くことがあります。しかし、よく話を聞いてみると、それだけ長い距離を走る車は全ての社用車のうち10%程度という会社も多い。そうした場合は、業務によってガソリン車とEVを使い分けることを提案しています。

お客様ごとに丁寧にヒアリングを行い、導入後の「ミニキャブ・ミーブ」の効率的なオペレーション方法をコンサルティングした上で提案を行っています。

ドライバーアンケート調査で1日走行距離は77%が65km以下
ドライバーアンケート調査で1日走行距離は77%が65km以下
※全国のドライバーアンケート調査結果(三菱自動車調べ)

――企業・自治体が脱炭素に向けて進む中で、三菱自動車の役割はどうあるものと考えますか。

EVは、導入すること自体が脱炭素化に直接的に貢献することはもちろん、車としての価値以上のものを生み出せます。例えば、蓄電池として活用することで、エネルギーマネジメントなどにも活用できます。そうした『使い方に広がりがある』ということがガソリン車との大きな違いだと感じています。EVの用途は、今後、多様に広がっていきます。

今まで50社以上と提携して、ミニキャブ・ミーブを活用した実証実験を行ってきました。実証を通してさまざまなフィードバックを頂き、知見も溜まってきています。お客様の課題やニーズを把握することで、EVの提供だけでなく、オペレーション方法も考えて提案できるのが、唯一国内メーカーとして軽商用EVを販売してきた当社の大きな強みとなっています。

EV化の推進は当社だけではかないません。今後も、お客様とともにEVを上手く活用し、事業活動をお支えしつつ地球環境の保全にも貢献する、そんな未来を共に作っていければと考えています。今年秋の販売再開に向けて、ミニキャブ・ミーブの試乗は随時行えます。社用車・公用車の運用についても本社にお気軽にお問合せください。

実際に乗ることで、ミニキャブ・ミーブの優れた車両性能を感じることができる。企業・自治体におけるCO2削減の方策の一つとして、自社のオペレーションにあったEV活用方法を見つけてみてはいかがだろう。

ダウンロード資料イメージ
▲資料がダウンロードできます

 

三菱自動車工業株式会社 三菱自動車工業株式会社
所在地:〒108-8410
東京都港区芝浦三丁目1番21号