パワコンで変わる太陽光発電 (2ページ目)

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大橋

オムロンではこの問題を解決するために5年の月日をかけ、相互干渉が起きない、0.2秒という高速で単独運転検出を行う技術「AICOT」の開発に成功しました。

パワコンの設置台数制限においても現在は、一定の地域内での太陽光発電の設置可能量を昼間の最低消費電力の7割に制限することで系統の安定を確保していますが、周波数の変動を検出するAICOTは地域全体での単独運転検出を行うため設置台数制限も必要ありません。

こうした技術が認められ、「平成24 年度 新エネ大賞」で、AICOTを搭載した弊社のパワーコンディショナKP□Kシリーズが「経済産業大臣賞」を受賞しました。

また、電気安全環境研究所(JET)認証の基準化や、方式の一般公開による日本電機工業会(JEMA)規格化も達成しているため、すでに基準に準拠したパワコンが各社から発売されはじめています。オムロンの技術で太陽光発電のさらなる普及に貢献できていくことをうれしく思っています。

屋内向け パワーコンディショナ KP□Kシリーズ
屋外向け パワーコンディショナ KP□Mシリーズ

平成24年度新エネ大賞 経済産業大臣賞
パワーコンディショナKP□Kシリーズ


相互干渉が起きない、0.2秒という高速で単独運転検出を行う技術「AICOT」を搭載。周波数の変動を検出するAICOTは地域全体での単独運転検出を行うため、設置台数制限の必要がない。


AICOTロゴ

相互干渉不要
迅速な連系協議の実現で納期課題解消
 設置数制限なし
「7割ルール」の制限なく集中設置可能
 JET認証として基準化
実際のソーラー運用にて実証済み


見守りサービス「ソラモニ」で365日24時間の遠隔監視

清水

発電事業用として導入する例が増えているなか、安全性をいかに確保していくかに加えて発電効率の維持という観点も重要です。

少し前まで先行していた「太陽光発電システムはメンテナンスフリー」というイメージを捨てて、発電量が低下する事象を把握したり、トラブルが起きた場合の手順を作成しておくなど、安全面・性能面の両面における適切な維持管理を行う必要があります。

オムロングループでは、遠隔でシステムの保守監視を行うサービス「ソラモニ」でお手伝いしています。365日24時間の遠隔監視で発電・稼働状況を確認し、異常発生時も、全国140の拠点から駆けつけメーカーを問わず点検・復旧するという内容です。

売電の機会損失を最小限に留めるためにも、太陽光発電システムの稼働状況について、日々、興味と関心をもって見守ることが大切ではないでしょうか。

見守りサービス「ソラモニ」 大橋

普及に伴い、今後もさまざまな課題が出てくることが予想されます。先行する欧米のように、新しいサービスが誕生したり、グリッドパリティによって電力市場の構造自体に大きな変化が現れることも、ない話ではありません。買取価格を含め、新技術や市場動向を今後も注意深く見ていく必要がありそうですね。


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