「儲けた!」と思わず言ってしまうLED照明
照明器具を高効率のLED照明に交換することで省エネを実現するのは、今や、当たり前のアイデアだ。しかし、そこから一歩踏み込み、オフィスや事業所、売り場の光環境を最適化することで、省エネを実現しつつ、さらに生産性や売上の向上までが実現可能になるという。そんな最新の「儲かる」LED照明を紹介しよう。
1つのタブレットで2000台のLED照明を制御

世界トップの高効率を誇る160lm/W直管形LED照明を発売する遠藤照明。東証一部にも属する照明器具メーカーの大手が、この9月末に画期的なLED照明制御システムを発売する。それが「無線コントロールシステムSmartLEDZ(スマートレッズ)」だ。
具体的な内容を説明すると、LED照明器具の1台ずつに無線で制御指示を受信する超小型無線モジュールを内蔵させ、ひとつのタブレットで照明のON/OFFだけでなく、照度までを個別に調整してしまうというもの。システムは、コントロール用のタブレット、無線を送受信するゲートウェイ、照度/人感センサー、無線モジュール付LED照明器具だけと非常にシンプル。

LED照明ひとつずつに対して随意のコントロールが可能。しかも、照度・人感センサーを併用しつつもタブレットで制御することで、時間帯ごとや、人の存在の有無、昼間の太陽光などの影響を鑑みた、きめ細やかな調整ができる。タブレット端末を用いた直感的な操作なので誰でも容易に使える。
ひとつのタブレットで、最大、2000台のLED照明を制御することを可能とする。このシステムの最大のメリットは、設置された場所に最適な光環境を、時間や状況にあわせて、きめ細かく変化/対応させられることだ。
光環境のきめ細やかな最適化は、省エネだけでなく、生産性向上や売り上げアップにも貢献できる。たとえば、スーパーなどの販売店であれば、特売コーナーを目立つように明るくすることもできるし、光の明暗を使うことで来客を誘引することも可能だ。
オフィス環境であれば、デスク回りは昼の光を利用しながらオフィスワークに最適な明るさを保ち、廊下は人が通るときだけ明るくして、いないときは暗くすることもできる。工場や倉庫でも、可動ラインにあわせた照明のON/OFFや光の調整も自在。つまり、光環境の最適化は、出費を抑える省エネだけでなく、仕事にプラスの作用、いわば「儲かる」を提供するものであるのだ。
遠隔操作アリも近日リリース
【A】信号線が不要のため、器具の取り替えだけでOK。コスト大幅削減。

【A】従来の蛍光灯調光器具よりもリーズナブルです。

【A】各フロアではタブレットで簡単に操作でき、複数エリアやビル全体は、パソコン1台での一元管理が可能です。

遠藤照明の「無線コントロールシステムSmart LEDZ(スマートレッズ)」は、将来に向けた拡張性の高さも魅力のひとつだ。
調光を制御するのはタブレットとなるが、そのタブレットを離れた場所から操作可能とするスマートフォンやiPad用のアプリケーションも2013年10月にリリースが予定されている。
また1台のタブレットが制御できるLED照明は最大2000台だが、それ以上の照明を汎用のパソコンで一元管理可能とするシステムも、2013年10月に導入されるという。
さらに2013年冬にはデマンド制御と電力使用量の見える化を実現。2014年春にはビルディングオートメーションへの対応が予定される。
こうしたシステムのアップグレードにも、大幅な設備工事なしで簡単に対応できるのも「無線コントロールシステムSmartLEDZ(スマートレッズ)」のメリットだ。
そして、9月の時点では直管形LED照明をはじめ、一部のダウンライト、スポットライトのラインナップであるが、今後は、各種施設に対応できるよう追加予定であるという。
配線ダクトにスポットライトを装着した場合でも、照明ひとつずつにON/OFFや照度変化が可能であり、さらなる幅広い環境に対応することができるのだ。

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