住宅用分電盤に世代交代!!(2ページ目)

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プラスのニーズに柔軟に応える

多くのニーズに"簡単に応えられる"拡張性もまた、「enステーション」が目指したものだ。

enステーションは内部の機構に工夫を凝らし、これまでデッドスペースだった部分に、増設ブレーカや避雷器、太陽光発電連系用ブレーカ、自家用発電連系用ブレーカなど、様々な機能を追加できるエキストラスペースを設置。後からの回路の増設やリニューアルが容易で、新たに太陽光発電を設置する、電気自動車の充電器を取り付けるといった場合でも、簡単に機能アップができる。

現在、カタログに載る標準のものだけでも製品の数は1700を超える。これらをベースに、個々の住宅ニーズに合わせ、さらにカスタマイズしていくことも可能だ。「ユーザーのプラスのニーズにいかに応えていくか。柔軟な拡張性を究極まで高めることを目指した」と西脇氏。

デザインにもこだわりが表れる。「enステーション」は、住環境に調和するよう、インテリア性にも優れた設計がされている。黒のラインがシンプルでコンパクト形状をよりスッキリと見せる。このスタイリッシュなデザインが評価され2009年にはグッドデザイン賞を受賞した。

『enステーション』の3つのポイント!

『enステーション』の3つのポイント! 『enステーション』の特長 2012年10月発売!

常に最先端を追究し続ける

スマートハウス、スマートマンションでは、エネルギーを見える化し、効率良くマネジメントすることが必要となる。こうしたこれからの住宅需要を見据え、今年4月には「enステーションEcoEye」を発売した。

わずか5ワットの電流も拾える小型かつ高感度のセンサーを分電盤内に内蔵し、エネルギーマネジメントに必要な、詳細な電力情報を集めることのできる住宅盤だ。集めた情報は、LANケーブル1本で簡単に取り出すことができる。HEMSの上位システムとECHONETLite(スマートハウス向け通信プロトコル)で連系することで家中のエネルギーの管理・制御が可能になる。

様々な分野の最先端技術を駆使して構築するスマートシティを考えた時、建物内の全ての電力が集まる分電盤は、キーテクノロジーの一つとなる。西脇氏は「我々はものづくりの企業として、常に、一歩先をいく製品を提案していきたい」と話す。

今後は電力の計測だけでなく、ブレーカ自体でデマンド管理し使用状況をコントロールできる機能を目指したいという。また、太陽光発電や蓄電池の普及が進む将来を見据え、直流電流を交流に変換することなくそのまま利用する、変換ロスのない直流給電の仕組みも研究していく。

開発のコンセプトは〈世の中にないもの〉。enステーションの登場で、分電盤の市場は大きく変化しつつある。これからのスマートハウスの設計において、必ず検討事項に加えたい。

【次世代型分電盤enステーションについて】
資料請求・お問い合わせ
河村電器産業株式会社
新規事業部 アプライアンスグループ 東京事務所
〒141-0032 東京都品川区大崎5丁目10-10 大崎CNビル8階
http://www.kawamura.co.jp/electric/newproducts/ecoeye.php


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