パネルを見極める質問&注意点(2ページ目)

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品質管理について

質問

高品質なパネルを製造するため、どんな検査体制を組んでいますか。

回答例-【1】

「EL 検査をしているから、安心です」

→太陽光発電パネルには、マイクロクラックという目に見えない傷がつくことがあります。マイクロクラックは、発生当初は発電に影響ありませんが、寒暖によるヒートサイクルによって、クラックが成長します。バックシート等から湿気が侵入したり、質の悪い封止材(EVA等)を使用しているとマイクロクラックの部分に沿って変色し、セル表面に出てきているように見える(スネイルトレイル)事があります。このマイクロクラックを調べるのがEL検査です。パネル検査のレントゲンと言われ、専用の機械で写真をとり判断します。医者がレントゲン写真を見て判断するのと同様、目視で確認するため経験やノウハウが必要となりますので、長く太陽光発電パネルを製造している企業の方がより安全だと思います。

特殊な機械を使い、マイクロクラックを検査

回答例-【2】

「国際規格を取得しているため 、大丈夫」

→国際規格は、製品として出荷しても良いという最低限の品質保証です。そのため、20年の発電が保証されるというものではありません。逆に、国際規格だけだと品質的に足りないと言われています。国際規格を取得しているだけでは十分とは言えず、プラスアルファの要素が必要だと思われます。

回答例-【3】

「部品ひとつひとつにこだわり、耐久性を高めている」

→太陽光パネルは、ガラスをはじめアルミフレーム、ハンダ、バックシート、端子箱(&バイパスダイオード)など様々な部品が使用されています。細かい検査基準は、メーカーによって異なり、教えてもらえないかもしれませんが、耐久性に関する根拠は詳しく聞いておくべきだと思います。

良い地元施工会社の選び方

1.様々なパネルを扱ったことのある経験豊かな施工会社

→施工会社さんは太陽光パネルのプロではありませんが、現場目線でパネルを選ぶプロと言えます。長年、太陽光発電の施工を行っていると、いろいろなノウハウや情報が蓄積していますので、有意義なアドバイスをしてくれるはずです。

2.きちんと現場を見て、アドバイスができる施工会社

→現場も見ず"なんでもOK。他社がだめでもうちは大丈夫"という施工会社は危険かもしれません。20年、30年使い続けるユーザーの立場に立って、現場を見てプロの目線からアドバイスをしてくれる人が重要です。「パネルを置く前に、屋根から直さないといけない」などしっかり意見を言える方が良いと思います。

注意点〈2〉

測定値のプラス誤差に思わぬ落とし穴

太陽光パネルは、出荷時に規定の数値が正確に出力できるか計測機器(フラッシャー)による測定が行われます。測定機器においてばらつきがあり、一般的にプラスマイナス3%のものが製品化されます。マイナスの製品は損をする計算になります。ではプラスのパネルが得をするかというとそうでもありません。仮にパネルが全て3%プラスの誤差があり、それを直列で繋いだ場合、電圧と電流値が高くなりインバータの入力条件に合わなくなる可能性があります。特に、シビアなシステム設計をしている場合、最悪システムの再設計をしなければならないこともあります。出力保証を行う第三者機関もあり、テュフ・ラインランドでは、プラスマイナス2%を保証しています。

人間の目により、機械だけでは判断できない細かい不良部分をチェック
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