驚異の出力減衰率で高い評価(2ページ目)

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ZNSHINE GROUP

事業の安定・継続の切り札
グループ企業で担うEPC事業

ゼンシャインの強みは各グループのソリューションを組み合わせたEPC事業が行える点だ。工事は欧州で600メガワット以上のメガソーラー建設の実績を持つMKGより技術指導を得てパワーマックスが担う。MKG JAPANは架台設置工法で世界的に認められた高い技術力で、地形を生かした架台設置を可能にしている。正信ソーラーホールディングスはディベロッパーとして投資事業を行う。

さらに昨年から、パワーマックスが中国の最先端通信機器のトップメーカー、ファーウェイ(Huawei)製のパワコンを発電のキーデバイスとして取り込んだ。ファーウェイ製パワコンは自然冷却方式で、高温多湿の日本の気候でも高い耐久性を発揮する。また、現在ファーウェイと24.5kW製パワコンの共同開発も行い、製品化した。今後は50kW未満の低圧の展開にも力を入れていく。

蘇氏は、「当社ではモジュールを売って終わりだとは考えない。発電所の設計、用地買収、建設、メンテナンスまで一貫して担う体制を整えたのは、最後まで責任を持った事業を行うためだ」と話す。発電事業者に「安心」を提供するため、運転開始後の補償サービスも充実させている。エーホン(AON)の「ソーラーPV総合補償プラン」には、施工費用の補償、財物補償や利益補償に加え、オプションとして「メーカー保証バックアップ特約」を用意して、製品不具合が原因の損害まで保証する。同保証は、エーホンに品質が認められた製品だけが保証の対象となるため、一般的なメーカーの製品は対象となっていない。

海沿いの塩害などの厳しい環境での太陽光発電所建設を可能にする太陽光モジュールや、パワコン、建設技術があるということから、北海道から沖縄まで、全国各地で、太陽光発電所の建設が着々と進んでいる。現在、着工しているものも含めて、200MWの発電所の建設が確定している。島根県浜田には11MWの太陽光発電所を建設中。今年は九州でも建設が確定している。自社運営の100MWの発電所も5年以内に完成させる計画で、用地買収も完了した。そこから年間約20億円の売電収入を見込む。

蘇氏によると、ゼンシャイングループは創業から現在まで黒字経営を維持し、技術開発や品質向上の追求に積極的に投資している。太陽光モジュールの25年保証も、保険料を払い続ける体力が企業になければ維持できない。来年はメンテナンスの会社を立ち上げる予定だという。また、モジュール1枚ごとの発電量を検知するチップや、マイクロインバータ使用のACモジュールなど新製品の開発にも取り組んでいる。

ゼンシャイングループでは、EPC事業で経営の安定性を保ち、高品質な商品やサービスを未来にわたって提供していく方針だ。今後も顧客との信頼関係を築きながら、日本で長く事業を継続していく構えだ。

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株式会社ZNSHINE PV JAPAN
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-10-24
http://znshinepv.jp/


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